ルリユールおじさん」 みんなの声

ルリユールおじさん 作:いせひでこ
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2011年04月
ISBN:9784061324657
評価スコア 4.85
評価ランキング 88
みんなの声 総数 93
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93件見つかりました

  • 世界でたったひとつ

    • ベーベさん
    • 30代
    • その他の方
    • 長野県

    すごく大事な本を、すごく大事に思ってくれる人の手にかかって、あたらしい命を吹き込まれる、とても素敵なお話でした。

    どこにもない、自分だけの本。お金も貰わず、本に対する愛情のみで、女の子の本を治してあげた、職人魂に感動しました。

    投稿日:2010/01/25

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  • これはいい、すごくいい。

    • ひなたははさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 女の子7才、男の子1才

     子どものころ、図書館にならぶ、金文字の世界なんとか全集、とか、法律書の金文字の背表紙に無条件にあこがれた。
     その丁寧な装丁と、その本に敬意を表するような大人達の取り扱いぶり。「いつか、絶対読破してやる!」という猛烈なあこがれがふつふつとわいてきた。
     いま、そういう「威厳に満ちた本」って少ない気がします。
     この絵本の中には、ゆったりとした時間が流れていて、本を心から愛する気持ちにあふれています。
     今子供たちによんだら「?」ってする子が多いかもしれません。でも伝えていきたい、100人いたら1人でも「!」と思ってほしい。そういう本です。

    投稿日:2009/11/17

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  • 今年出会った絵本の中でベスト1かな?!

    • ぼのさん
    • 40代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子16歳、女の子13歳、女の子8歳

    ずいぶん前に評判になり、ずっと読んでみたいと思いつつ、なかなか出合うチャンスがなくて、こんなに遅くなってしまいました(汗)。
    先日、生協のチラシで見つけ、遅ればせながら購入しました。

    届いてすぐに、まずは一人で読みました。
    じ〜ん。
    読んでいる傍から、心がフツフツと燃えるような、感動を味わいました。
    想像以上に、素敵な絵本でした。(今年出会った絵本の中で1番かな?!)

    ソフィーとルリユールおじさんの、静かで温かな交流。
    本物のパリを歩いてるような気分になれる、いせさんの描く街並み。
    木の美しさ。少女の愛らしさ。
    ルリユールという聞き慣れない職業。
    おじさんと、思い出の中の父親の丁寧な仕事ぶり。
    そして、やっとできあがった、世界でひとつだけのソフィーの本!

    昨夜、次女にもやっと読んであげました。
    美しい絵を堪能し、おじさんとソフィーが、それぞれ好きなことを話してるのを笑い、生まれ変わったソフィーの本を「よかったね♪」と喜んでいました。
    現代っ子ウケする、ゲラゲラ笑ったり、ハラハラドキドキしたりするような絵本ではありませんが、静かで美しくじんわりと感動できる、このような良質な絵本との出会いも大切にしてほしいと思います。

    投稿日:2009/11/10

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  • 製本って楽しい

    • いーめいさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 女の子8歳、男の子5歳

    自分用に購入。
    一昨年、本格製本を体験しました。
    のこぎりをひいたり、糸でかがったり、布張りの表紙をつけ
    世界に1冊の本ができあがったときは、うれしくて
    みんなに見せびらかしました。出来は一流にはなりませんでしたが
    今でも大切にしています。

    1冊の本を作ることは手間、時間のかかるものです。
    安い値段で本が買えるのもうれしいですが、
    職人によるただ1冊の本、これは格別でしょう。

    本に携わる仕事をしていると、こんな風に本を大事にしてくれる子に
    出会うことがあります。一生の友達なのでしょう。
    この本を読むととてもうれしい気持ちになります。
    友達は大事にしなくちゃ。

    投稿日:2009/10/21

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  • この技術を持つ人がフランスでも一桁に

     パリの朝。季節は晩秋から初冬でしょうか。
     バラバラなったお気に入りの植物図鑑を抱えた女の子が街を歩いています。
     もう一方のページには、コートを着た初老にさしかかった男が、背を
    まるめつつ、こちらも街を歩いています。
     次ページも、女の子は図鑑を直す方法をさがし歩きまわっています。
     一方、男は郵便局に寄り、カフェで立ち話をし花屋の前を通り、自分の仕事場へ、長いバゲットを一本手に帰ってきます。
     女の子が、男の仕事場の看板“RELIEUR(製本・装幀)”を見つけ、……。
     ここまでで、8見開き使われていて、『なんて、素敵な絵本なんだろう』と、もう感心してしまいました。
     
     おじさんの仕事場や作業の描写の詳細さ。
     作業をするおじさんの手。
     解説付きの作業工程の描写。
     そして木に夢中な女の子(ソフィー)との噛みあわないようで、会話になっていく展開。
     完成し生まれ変わった図鑑。
     その名も『ソフィーの木たち』に、息子は、「うわぁ〜」とだけしか言えませんでした。
     エンディングに清々しさを感じました。

     印刷技術の発明と共に歩んできた、実用的な職業が、ルリユールだそうです。
     制約のあったフランスで成長した技術ですが、いまやこの60工程全てを手仕事でできる製本職人は、フランスでも一桁になったという「後書き」を読んで、購入を決めました。

     パリにアパートを借り、何度も路地裏の工房に通いスケッチした、いせ先生の『この素晴らしい技術を伝えなくちゃ。』という情熱が伝わってきます。
     ソフィーのコートやジャンパースカートそしておじさんのセーターの
    色のブルーが街中でも仕事場でも、とても印象に残る美しさでした。
     出会えて良かった一冊です。

    投稿日:2009/10/08

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  • 本好きにはたまらない1冊

    • マイッカさん
    • 30代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子6歳、女の子5歳

    ルリユール「製本」と言うフランス語の意味。
    フランス文化もわかり、物作り魂も伝わり、なによりも大好きな本を大切にする奥深い気持ち。
    心に残る素晴らしい絵本だと思いました。

    投稿日:2009/09/04

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  • 職人の製本

    自分の大切な植物図鑑が壊れてしまった。
    それを直すためにルリユールを探すソフィー。
    パリの街並みとゆったりした時間が水彩画に描かれます。
    いろいろな人に尋ね、町を歩き回るソフィー。
    ルリユールおじさんの姿も見え隠れしています。
    そしてやっと巡り合えたルリユールおじさん。
    昔からの修理製本の職人さん。
    製本技術が事細かく描かれていて、本の大切さを感じます。
    手で覚えている作業で図鑑はもう壊れませんでした。
    少女の心の中に、ルリユールおじさんも大切な思い出として残るのでしょう。
    たんたんとした絵本の中に、おじさんと少女の会話がアクセントとなって余韻の残る絵本でした。

    投稿日:2009/08/25

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  • とても大事な一冊の本

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    『大きな木のような人』に出会ったのが先でした。
    何気なく手にとって、パラパラと中を見て、再び、素敵な世界へと引き込まれていきました。
    『ルリユール』とは、本のお医者さん。壊れてしまった本を、製本しなおし、装幀をしてくれる職人さんです。
    ソフィーは大事にしていた植物図鑑がバラバラになり、ルリユールおじさんの元に出かけます。
    製本の過程が細かく描かれているところは、すばらしい職人技に感動してしまいました。
    大事にしている一冊の本を通じて、未来へとつながるところや、懐かしい思い出に浸れるところ等、まるで、美術館で一枚の絵を前に、色々な思いをめぐらせる気持ちに似た感動を覚えました。

    投稿日:2009/08/20

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  • 素敵な出会い

    • きゃべつさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子8歳、男の子5歳

    人生の中でこの出会いは欠かせなかった。と言うものが誰にでもあるのではないでしょうか。
    この少女にとって、植物図鑑を直してくれたルリユールのおじさんは、かけがえのない存在だった。そんな思いが、パリの町並みの風景とともに叙情的に描かれています。

    本を修理する職人さんと言うのは日本ではあまり見かけませんが・・
    パリではきっと立派な職業として認められてるのだと思います。

    素敵な絵本に出会ったなあと思います。静かに深い気持ちになれる本でした。

    投稿日:2009/07/07

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  • 哀愁が…

    どちらかと言えば大人向きです。
    美しい絵と共に、ゆっくりじっくり読みました。
    何度も読んで壊れてしまったソフィーの図鑑、それを直す製本職人。
    台詞の少ない本で、前編が静けさに満ちている分、
    この二人の、本という「物」を観る目というのが伝わってきます。
    大切にされてきた物は、大切に受け継がれ、人の人生、未来にもつながっていく、という事を、静かに語っているようです。

    投稿日:2009/06/10

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