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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

まさ夢いちじく」 ママの声

まさ夢いちじく 作・絵:クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳:村上 春樹
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,980
発行日:1994年
ISBN:9784309262314
評価スコア 4.75
評価ランキング 827
みんなの声 総数 23
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  • 大人には爽快、子どもには「怖っ」

    オールズバーグの端正な絵が、意地悪な歯医者ビボットを
    一層憎たらしく見せてくれます(笑)。

    診療費が支払えないからと、
    おばあさんが差し出した不思議ないちじく。
    食べると夢に見たことが正夢になるいいますが
    そんなことをビボットが信じるはずもありません。

    けれどもイチジクを口にした翌日に起きたことは、
    そのビボットをも納得させる、あり得ない出来事だったのです。

    それ以来、自分の夢を正夢にするためにとる
    ビボットの行動がまた彼らしい。

    周到に準備し、万全だったはずが
    飼い犬のマルセルによって…。

    「この意地悪な主人公はどうなるのだろう?」
    と読んでいた私には爽快な結末だったのですが、
    小学6年生のクラスで読み聞かせたところ、
    ある男の子が「怖っ!」とつぶやいたのでした。

    吠えることも許されず、急な階段も抱いてもらえない
    かわいそうなマルセルに共感しながら読まれることを
    おススメします。

    投稿日:2010/02/17

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    2
  • こわーい・・

    表紙からしてなんだかおどろおどろしいんです・・。
    全編通して絵に陰影が明確についていて
    光と影を感じます。
    それがなお一層、この物語の不可思議さを強調します。

    歯医者の主人公はとても強欲。
    歯痛に困ったおばあさんにもとても冷たい態度で接します。
    飼っている犬にさえ愛情を注いでいるとはとても言えず冷たい態度。
    (ここですでにフラグが立ってる感じなんですが・・(^-^;)

    ふしぎないちじくを手に入れてから、
    それが本物だと確信し、野望をいだくまでの展開は絵に描いたようにスムーズ。
    「こんな夢を見よう」と思い、実際にみられるように訓練する展開なんて、読みようによってはドリフです。

    最後の思わせぶりな主人公の上目遣い・・
    はたして・・。

    とてもドキドキするラストです。

    投稿日:2019/04/06

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  • 怖い・・・

    • じっこさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子6歳、男の子2歳

    歯医者のマルセルが、おばあさんを治療してその代金として、不思議ないちじくをもらいます。そのいちじくは、見た夢を正夢にしてくれるのです。お金持ちになる夢を練習したマルセルは、それを正夢にしようと張り切りますが・・・。
    ラスト、なんとなく予想は出来ましたが、怖いです!彼が悲惨なめにあうのは自業自得だとも思うのですが、それにしても、ラストページにはぞくっとしました。絵の力も大きいと思います。

    投稿日:2017/09/22

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  • 不気味さと小気味よさと痛快さ

    この絵本も高学年向けの読み聞かせリストの中で見つけました。

    とても不思議なタイトルと思って読み進めると、診療費が払えないおばあさんが置いていったのが正夢が本当になる「まさ夢いちじく」だったわけです。

    夢っていい夢の場合もありますが、悪夢という場合もありますよね。そう考えると、うっかりとは使えない、でも使ってみたいという願望が心をそそります。

    そのいちじくを手にした人が、欲深でいかにも性格が悪そうな歯医者という設定であるところがまた興味を引くのです。

    まるでショートフィルムを見ているようなお話で、ページを開くとつい引き込まれてしまうでしょう。

    不気味さと小気味よさと痛快さが共存する不思議なお話です。

    投稿日:2011/11/13

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  • あなたは食べますか?

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    夢をかなえるいちじく。
    何とも魅力的なお話です。
    でも夢をかなえるって、思っていたのとちょっと違ったよう。
    希望の夢じゃなくて、そう、夜に見る夢。

    本当にこんないちじくがあったら、食べますか??
    私は正直、怖くて食べられません。
    でもこの絵本に出てくる強欲で、潔癖で、冷たい男は喜んでこれを食べようとします。
    自分の夢をコントロールできるように訓練してまでも。

    何となく男の思うようにはいかないだろうという予感はしていましたが、こんな展開で終わるとは想像つきませんでした。
    何だかウッシッシと笑いそうになりました。
    ・・・・性格悪いですか?
    やっぱりこのいちじくは私には食べられそうもありません。笑

    投稿日:2009/03/15

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  • 息をのみました

    とにかくパステル画が息をのむほど素晴らしい作品でした。人間味溢れる主人公は魅力的でした。独特の癖のある性格がかえって興味をそそりました。お婆さんもお婆さんでお金もないのに治療してもらうとはパリという街の懐の大きさに驚きました。主人公の表情が様々に変わっていく様子は見入ってしまいました。特におでこの描き方が素晴らしかったです。光を大切に描かれているのが伝わってきました。他の作品も是非読んでみたいです。

    投稿日:2008/03/28

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  • ラストにすっきり

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    表紙の絵からして、なんとも感じの悪いおじさんだと思えます。
    そんな嫌な性格の歯医者のビボットは、おばあさんから不思議ないちじくをもらいます。
    そのいちじくを食べて見た夢が、本当になるというのです。
    ビボットの感じの悪さが、そこでも書かれています。
    読み進めて行くうちに、どんどんビボットが嫌いになって行きます。

    そして、ビボットの飼っているマルセルが、どんどんかわいそうになって行きます。
    ビボットは何のためにマルセルを飼っているのでしょうね。

    そしてついに、マルセルの反撃の時が来ます。
    マルセルを応援する気持ちが高まります。
    マルセルがついにやりました。
    サッカーで言うところの「ゴォーーール!!」です。
    なんてナイスなラストでしょう。
    読み終わって、すっきりです。

    マルセルは、きっと毎晩毎晩、その夢を見ていたのでしょうね。マルセルの思いのほうがずっと強かったということです。
    自分の思い通りの夢を見る自身がないので、もらっても食べる勇気がありません。

    投稿日:2008/01/31

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  • ひきつけられます

    • ぽた子さん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子9歳、女の子4歳

    表紙の絵と題名だけで、子供達が興味を持ってしまう本です。

    独特な雰囲気とリアリティのある絵は、主人公の偏屈な性格を良く表していますし、
    これから奇妙な事が起こることを、ふつふつと予感させるので、
    子供達が絵本の世界に、ぐいぐい、ひきこまれていくのを感じました。

    村上春樹さんが訳しただけあって、読み聞かせるには、難しい文体ですが、
    巧みな言い回しが、より一層話を盛り上げていると思います。

    投稿日:2007/10/04

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  • 夢を叶えるいちじく

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子14歳、男の子11歳

    『The Sweetest Fig』が原題。
    訳出タイトルの通り、夢が正夢になるといういちじくをめぐってのおはなし。
    歯医者のピポットはやかましやで、
    飼い犬のマルセルはびくびくする生活を余儀なくされています。
    ひょんなことで不思議ないちじく2個を手に入れたピポット。
    最初の1個でその効用を思い知ったピポットは・・・。
    オールズバーグお得意の不可思議な、
    それでいて華麗なラストへぐいぐいと引き寄せられますね。
    今度中学校に初めての試みで読み聞かせに行くのですが、
    その際のブックリストに読み聞かせ講師の先生が選んでくださった本です。
    なるほど、ショートショートドラマを見ているようです。
    いちじくは私が住む市の特産物ですが、実は苦手なんです。
    でも、ちょっと食べてみようかな、と思いました。

    投稿日:2007/09/21

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  • マルセル、そんな事考えていたの!

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子16歳、女の子13歳、女の子12歳

    このナビの皆さんの感想を読んで、何とも読みたくなった一冊です。

    柔らかいセピアのパステル画の挿絵にもかかわらず、人間の欲深さや浅ましさが皮肉たっぷりに描かれていて、結末は背筋がちょっと寒くなりました。
    ビポットさんは淋しい人ですね。マルセルを何のために飼っていたのでしょう。

    ビボットさんの眉間のしわ、マルセルのひょうひょうとした表情、パリの町並み…。写実的な絵も美しく、ストーリーもスパイスが効いていて、本当に印象深い一冊になりました。

    投稿日:2007/05/02

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