このお話について邦訳者の斎藤公子さんが後書きをお書きになっているので、ぜひ、そこまで読んでいただきたいなと思いました。
プーシキンといえば、代表作は「きんいろのさかな」でしょう。日本でも絵本や紙芝居、昔話の語りとして聞いたことのある人は多いと思います。
このおはなしのタイトルにも“金の”がついたにわとりですね。
この色に関しても何か理由がるかもしれません。
大雑把に言うと、とても横暴な王様が納める国のお話しでした。
自分の息子が死んでいる横で、美しい女のとりこになるなんて、人間としてどうよ!と、読んでいてむかむかしました。
絵はゾートフなので、1ページ1ページ、帝国時代のロシアの世界を満喫できます。
プーシキンが生きた時代の、ロシア帝国の王のあり方が見えてくる物語なのかなと、思いました。
読み聞かせに使うにはちょっと考えてしまいますが、ロシアの絵本を紹介する機会があったら、ぜひこの本も子どもたちに紹介してみたいです。
(紹介するなら小学校高学年以上)