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おとうさんの庭」 パパの声

おとうさんの庭 作:ポール・フライシュマン
絵:バグラム・イバトゥリーン
訳:藤本 朝巳
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
本体価格:\1,700+税
発行日:2006年09月
ISBN:9784001108880
評価スコア 4.53
評価ランキング 6,390
みんなの声 総数 14
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  • パパに読んで欲しい作品

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    ポール・フライシュマンと言えば、評価の高い「ウエズレーの国」がつとに有名です。
    この絵本も、素晴らしいの一言に尽きます。
    文句なしにオススメ、それも世のパパに読んで欲しい作品です。

    物語の時代背景は、アメリカ開拓時代。
    登場するのは、農夫とその3人の男の子供達。
    奥さんがいないと言う設定なのですが、これがこの絵本の肝なのです。
    そして何よりも注目したいのは、着ている服。
    とても農夫一家とは思えないのですが、時代を反映しているということなのでしょう。

    子供達は、農夫の仕事を手伝うのですが、みんな働き者で歌いながら仕事します。
    「長男が御者の歌を歌いだすと
     他のふたりも一緒に歌いました。
     次男は海の歌が好きで
     末っ子のお気に入りは、
     旅のバイオリン弾きの歌でした」
    とあり、これが、ストーリーの大きな伏線になっています。

    その後、長く続く干ばつがあり、農夫一家は、農場を含めた全てを失ってしまいます。
    開拓時代の厳しさを伝えてくるシーンです。
    農夫一家は止む無く刃物を研ぐという仕事で食いつなぐことになるのです。

    それから、三人の兄弟は独立していくのですが、その時の農夫の言葉が秀逸です。

    「本当は、お前達1人1人に、何か残してやりたいと思っていたが、今では、分けてやる土地もない。
    そこでだ、大事なことを言っておくよ。
    大きくなったら、よくよく考えて、仕事を選ぶんだ。
    いいかい、お前達は、自分で生きていかねばならないのだからね」

    私の上の子は、高校生ですが、大学を選択するにあたり、将来をどうしたいのかを語る時期にきています。
    漠然とではなく、こんな風に将来像を語れることは、パパには必要です。

    後半は、生垣が大きなポイント。
    農夫は、「生垣は、きっとお前に答えを出してくれる」と言うのですが、なりたいものが、生垣で刈り込むことで分かるというのです。
    これって、深層心理そのもの。
    なるほど、良い例えのストーリー展開ではないでしょうか?

    オチも納得できる出来栄え。
    文章が長いので、読み聞かせには一寸向かないかも知れません。
    小学校高学年位から読める内容だとは思いますが、やはり、この絵本は大人に読んで欲しい作品です。
    それも、子供が将来を見据えないとならない時期に差し掛かる大人、それもパパにオススメします。

    投稿日:2011/02/05

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  • 父親の人生と子どもたちの巣立ち

    男手一つで三人の息子を育て上げた人生のお話。
    動物たちに囲まれた裕福な生活が、動物を手放し土地を手放し、小さな小屋で生活することになった家族。
    その大変さの中で、お父さんは生垣を手放した動物の形に刈り込んで心を慰めます。
    そして、子どもたちの自立。
    生垣は子どもたちに様々な形で自分の生き方を教えてくれました。
    父親は「生垣が教えてくれたのではなく、自分たちの心にあった願いがそのようにみせてくれたのだ」と語ります。
    素晴らしい言葉です。
    一人生活する父親に息子たちは素晴らしいプレゼントをします。
    これは私の願望かも知れない。

    短い絵本の中で、子どもたちの成長と父親の老い、そして人生が見事に描かれています。
    そして、気になったのは登場人物の服装。
    農作業をしているときも、きちんとした身なりで通しています。
    これが、この人たちの生き方なのだろうな。
    少し窮屈のように見える生活を家族は律義に過ごしてきたのでした。

    読み返すごとに、この絵本に込められた含みと人生、子育てについて考えさせられます。

    投稿日:2010/07/02

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  • こころの底にある願い

    • はしのさん
    • 40代
    • パパ
    • 神奈川県
    • 男の子11歳、女の子9歳

    農夫には三人の息子がいました。彼らはいつもうたいながら動物の世話を畑をたがやしたりして働いていました。ある春のこと、ずっと雨がふらない日が続き、親子たちは農場で働くことができなくなり、生垣のある小屋に引っ越します。この生垣が、大きくなった息子たちの仕事を決めることになるのでした。
    自分でもわからなかった「こころの底にあった願い」。子どもたちは、生垣を見つめることで、自分の心を見つめなおします。子どもたちのように、自分の本当の願いは何かを見つめなおす時間が必要なのです。
    小学校高学年の子どもたちに読んでもらい、自分を見つめなおす機会になれば良いと思います。

    投稿日:2006/11/11

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