「おおきくなったら なりたいなあ」 ママの声

にこにこほいくえんの子供たちが、大きくなったらどんな人になりたいか、を描いたお話です。
子供たちは様々で、パイロットになりたいです！といった、将来の夢を語る子もいれば、
おばあちゃんとおかあちゃんが激しいケンカをしていて怖くなったから大人になりたくない、という子まで。
子供たちが、将来に夢や希望をもてるのか、それは親が大きく影響しているのだなと、なんとも考えさせられるお話です。

かこさとしさんって本当に子供目線で子供の心をよく理解しているな〜と思ってしまうような絵本です！
まるで本当の子供達が書いているかのよう。
「おおきくなったら〜」と，たくさん夢と希望を話せる子供時代，大切にしてほしいなと思える微笑ましい絵本でした！

こどもが自分で書いてるの！？と思うぐらい、こどもの気持ちがストレートに伝わってくる絵本です。
かこさんの柔らかい心でなければ描けない絵本ですね。

「うみのうみこ」とか「あきたあきまさ」など、まじめなのかふざけているのかよく分からない名前もいいですね。
子どもはこういうのを聞くだけでゲラゲラ笑うような気がします。

わたしは、この本を手にとったとき、てっきり「子どもがなりたい職業を紹介する本」だと思いました。たしかに、子どもたちが一人ひとり、なりたい職業やなりたい大人について語るのですが、大人の立場で読んでいると、考えさせられることが多々ありました。

第一に、子どもは、大人をすごい観察力でいつも見ているんだなあと、感じました。大人のゆがんだ心をみぬいて、そんな大人にはなりたくないという子どももいました。子どもが将来に希望をもてるように、なりたくない大人の一例にならないようにしたいものです。
第二に、子どもは、本当に素直な心をもっているんだなあと、感じました。そんな心を大事にしてあげたいと心から思いました。
物があふれている現在、心の豊かさは足りているのでしょうか。この本は、今の世の中に問題提議をしているようにも思えました。ぜひ、たくさんの親御さんに読んでもらいたいと思います。

子供たちが、大きくなったら何になる？ということを話す（書いた？）絵本なんですが・・・・。

本当に、素直に「こうなりたい！」という夢もあれば、
すごく現実的に「こうなります」という夢もありました。

でも、中には「大人になりたくない」という子もいて・・・。
子供は素直に、そして真っ直ぐに大人たちを見ているんだな、と思いました。
そして、子供に「こうなりたい」と思える大人なのかな？と考えさせられる絵本でした。