「鬼遊び 鬼よぶわらべ歌」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

「駄菓子屋シリーズ」「十年屋シリーズ」の廣嶋玲子さんの連続短編集です。
ストーリーは、ちょっとこわいお話です。
「鬼よぶわらべ歌」とありますように、日本っぽい感じのこわいお話とでも言いますでしょうか。
こわいお話が好きなかたにはおすすめかもですね。

夏に合わせて
図書の「怖い」コーナーに
あら
「駄菓子屋」シリーズの廣嶋さんの作品？
表紙は、今風の素敵なアニメーションの絵のようです

ずっと読めずにいて
明日、返却日！
と、慌てて、今読んだのですが
怖い・・・怖い・・・でも、興味深い・・・

仙台猛暑続きで
冷房の効く部屋の中
なんて、贅沢・・・
もっと、寒くなるくらいの読後でした

「わらべうた」とあるので
自分が子どもの頃
「かごめかごめ」の言葉の解釈とか
不思議に思っているところへ
楳図 かずお氏の怖い漫画1冊を
友達みんなで読んで怖がったり
都市伝説みたいなことで
子ども間で盛り上がったり
したことを、思い出していました

「しきたり」を守らないと・・・とか
「してはいけない」ことを、あえてやってみたい・・・とか

未熟な、成長過程の興味と
不思議なことに対する
子ども心の複雑な気持、行動を
明文化していますし
その子ども心を
上手く掴んでいると思います

廣嶋氏の文章のわかりやすさ
淡々と語られる、怖さ
ページをめくった瞬間
おとない氏の絵にも驚かされました

怖いもの見たさは
好奇心の表れなのかしら？？？
大人が介入せず
子ども間で、わいわい楽しんだほうが
いいのかもしれませんね

あら、第2弾もあるんですね！？
早速、リクエストしてみます

わらべ歌と鬼の取り合わせ。この温度差が怖い。怖いけど、おもしろい！廣嶋さんの本は初めて読みましたが、私と息子もタイトルは知ってる人気の本の著者とのことで、ぜひ別のシリーズも読みたくなりました。

こちらは短編集なので様々なお話があります。
救われる子、取り込まれてしまう子、逃げおうせる子。どの話も命がけの鬼ごっこ。児童書にしては容赦がない。そこがまた緊張感があって良いですが。
子供にも一話読み聞かせてみたところ気に入って夢中になって読んでいました。
私のお気に入りは、おままごと。息子のお気に入りは、潮干狩り。