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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

ぼくんちの海賊トレジャ」 みんなの声

ぼくんちの海賊トレジャ 著:柏葉 幸子
絵:野見山 響子
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2019年06月25日
ISBN:9784035307501
評価スコア 4.33
評価ランキング 16,090
みんなの声 総数 2
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  • 小学4年生の主人公の家に、雨の日の落雷で海賊船が落ちてきた。乱暴でワガママな海賊トレジャは「この世の果てにある青くて四角くてうたうもの」を探すために、少年を強制的に手下にする。無茶な行動に辟易しながらも、少年は目的達成のために覚悟を決めるが…

    版画作家の挿絵が印象的。文章と絵の力で、登場人物たちが実に魅力的に立ち上がる。それぞれ強烈な個性があり、アクが強く、めいめいの流儀で世界を生きている。端役でも、おのおのの人生が違う。その人たちが交流すると、別々の世界が交錯して新しい物語ができあがっていく。
    どんな場面でも、人物たちの個性が失われることがないので、読者側は好き嫌いが別れると思う。少年や少女のワガママぶりと、海賊のそれとは種類もスケールも違うが、それぞれがやりたいように生きようとするとぶつかる。ぶつかりながら、妥協したり、方向転換したりしながらずんずん「宝」に向かって突き進む。物語は、人間の身勝手さと温かさ、予期していなかった素敵なものを体験できる。

    異界と現実社会が交錯し、またそれぞれの人がもっている物語が交差していく。小学4年生のある一瞬を切り取った話だが、これからそれぞれの人物たちが辿っていく道を予感させて終わり、余韻や余計なお世話的な空想を楽しむこともできた。

    投稿日:2020/04/04

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  • 青くて四角でうたう宝とは。

    最近の子どもたちはすっかりスマホ世代になってしまって、マンガやゲームもスマホ、という子どもたちが増えていますが、
    私としては子どものうちこそ本の世界で冒険してほしいと思います。
    柏葉さんの児童書はテンポがよく、読みやすいので、あまり本を読むことになれていないお子さんでも手に取りやすいです。
    今回のお話は主人公の男の子、良太が小学校4年生なので、お薦めは中学年くらいのお子さんたちです。
    マンガの中から飛び出してきた(?)らしい「海賊トレジャ」が探しているものは、
    この世の果てにあるという、
    青くて四角でうたうもの。
    手にしたとたんしあわせが
    足のさきからはいあがる。
    天使のラッパがなりひびく。
    というもの、いろいろ捜すけど、なかなか見つからなくて、やっと見つけたものは……。

    柏葉さんらしい「宝物」だなぁと思いました。
    この話の最後が特によかったです。

    「赤くてまるくてあまいもの」というたからものの正体は、なんなんでしょうね。
    この物語を読んだ子どもたちが、思い思いに続きを考えてくれたら素敵だなと、思いました。

    投稿日:2019/12/06

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