お気に入りの作家さんの一人である、すまいるママさんが描く てぶくろ の世界は、
とても可愛くてほのぼのしていて、文章も読みやすくて好印象でした。
次々にお客様がやってきて、てぶくろの中はどんどんギュウギュウ、
狭くなっていくのだけど、その分楽しいことが増えていき
てぶくろの中で動物たちが、仲良く過ごしているのが微笑ましいです。
とっても冬らしいお話だけれど、読んでいると寒さを感じるどころか
あたたかい気持ちになってくる・・・そんな作品だと思いました。
一つのてぶくろの中に7匹の動物たちが、体をぎゅっと寄せ合ってスヤスヤと眠る描写や
布やフェルトのぬくもりが伝わってくるからだと思います。
すまいるママさんにしか描けない、すまいるママさんだからこその てぶくろ です。
春がやってきて、いっきに場面が明るくなるのも良いなあ。
寒い冬と、ポカポカの明るい春の対比がわかりやすく描かれていると思います。