「うみがめのあかちゃん」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

生まれてから自分の力で海をめざし、自分の力だけで生き抜いていく。人間には到底できそうにないことだけれども、小さな小さなうみがめはそうしていのちを繋いでいく…かわいい絵ですが、物語は力強いです。流されるままではなく、自分で行きたい方へ行く！これは人間にも言えますね。

ウミガメの赤ちゃんが、卵から出てきて海へ･･･

可愛らしい小さな赤ちゃんカメが、大海を漂いながらどんな風に成長していくのか？　それが垣間見られるようなお話でした。

大人のウミガメを見ると、とても食べられそうにないけれど、小さな小さな赤ちゃんの時は、他の生きものにも狙われやすいのだというのが、そこはかとなく感じられます。
可愛いだけでは生き残れない、海の厳しさを感じるお話でした。

数多く生まれたうみがめのあかちゃんは、海の中で懸命に生きていくのです。
美しい作品でありながら、自然界の厳しさを描いています。
ただ一ぴきのあかちゃんは、大人のうみがめと会うことができました。
これからは一緒に暮らしながら成長していくのでしょうか。
でも、多くの兄弟たちはどうしているのだろうか。
無事を祈りながら、読み終えました。