見開きいっぱいに描かれた美しい色合いの絵に「もこもこ」「ぎらぎら」といった擬態語だけでつづられたシンプルな絵本です。
それまでに感想を読んだことがあったので予測はしていたのですが,最初はやはり変った絵本だなぁという感想を持ちました。ただ,一歳七ヶ月の息子は,気に入ったようで「もう一度」とせがんできます。「この本の魅力は何だろう?」と不思議な気持ちでもう一度読むと,息子はさらに興奮し,身振り手振りを加えながら言葉を真似し始めました。特に「パチン」のところは手をバンザイにして,つばを飛ばしながら「ぱちん!!!」と大声で叫び始めました。すると,だんだん読み手の私ものってきて,どのように読めばより面白いかを,声のトーンを変えたり,間を入れたりで工夫して何度も何度も繰返し読み続けました。最後には二人ともぐったりしてしまいましたが,子供も読み手も我を忘れてはまってしまうな不思議な魅力のある絵本だと思います。