はっけんずかんプラス 妖怪(Gakken)
しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑
きみとぼく(文溪堂)
谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
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たとえ貧しい暮らしをしていても、たとえ友達にからかわれる ことがあったとしても、ワンダのように、夢をみることができて 想像することができたならば、きっと大丈夫。 そう思います。 1まいきりしかドレスがなければ、想像してみることですよね。 百まいのドレスを。 実際に百まいドレスを持っている人よりも、遥かに素敵な、色鮮やか なドレスを描くことができるだろうなあって思います。 本当の貧しさというものは、生活のことではなくて、心のことかも しれない。ワンダの暮らしぶりを想像することができずに、からか って平気でいられるようなペギーみたいな人のことかもしれない。 最後に、ワンダの描いた百まいのドレスの絵にふれて。 からかっていたペギーやマデラインも自分のありようをふりかえる ことができたから、安心しました。
投稿日:2011/12/08
いつも同じ服を着ているワンダが「あたし、ドレスを100まい持ってる」と言っても、誰も信じませんでした。どんなところでも、どんな人にも起こりうる差別の問題を、難しい言葉を使わずに描かれた、アメリカの名作です。
投稿日:2021/12/26
我が家の小学4年生の娘が、学校のクラスの学級文庫にこちらの本があるようで、読んだようです。 「面白くて休み時間ずっと読んでいた」なんて言っていたので、よほど楽しく読書できたのだと思います。 小学校中学年の読書にぴったりな1冊なのでしょうね。
投稿日:2021/01/14
1年生の娘と読みました。 1年生にはちょっと難しいかな?と思える内容でしたが、 主要な登場人物が女の子で、学校のお話。 内容的にも女子がとても理解できる内容で、 最後までしっかりと理解して読むことができたと思います。 お洋服を1枚しか持っていないのに、 100枚ドレスを持ってると言ったワンダ。 ワンダをからかうクラスの女の子たち。 ワンダをからかう友達を止めることができなかったマデライン。 お話しはほぼマデライン目線で描かれていますが、 クラスの様子が本当に眼の前に繰り広げられているかのように 生き生きと描写されています。 最後は、本当に安心した展開。 そしてマデラインにとってもワンダのおかげで、 これからの人生がとっても素敵なものになっていくと 確信を得られるエンドです。 どうか娘にもマデラインの気持ちが伝わっていてほしい。 そしてワンダのような強さも持っていてほしい。 思わず欲張ってしまう母でした。
投稿日:2019/03/12
みんなにからかわれるおとなしいワンダ。 貧しいはずの彼女ですが「私は百まいドレスを持っている」といつも言います。 正直、私はこのワンダがあまり好きにはなれません。からかわれるのはかわいそうだとは思いますが自業自得な気もします。 本人の頭の中には見事なドレスが実際に存在して、嘘をついている気はなかったのか友達の輪に入りたかったのかよく分かりませんでした。 ワンダは絵やデザインの才能はあるようなのでそれを活かしてもっと明るくたくましく生きられるようになるといいなーと思いました。 お話そのものはいいお話でした。
投稿日:2014/08/17
50年前のアメリカの作家さんの作品と知り、驚きました。 今の時代にも垣間見る、少年少女の残酷なからかいや蔑みの光景。 ポーランド移民の子ワンダ。 身なりからして、経済的にも相当貧窮していたようです。 学校に来ても、言葉もおそらく不自由であったことでしょう。 授業でも躓き、先生の説明にも黙り込むほどですから、クラスメートに流暢に英語で話しかけられるはずがありません。 彼女の存在は、クラスの中で無きに等しい状況だったようです。 その彼女の、一言を聞き逃さず執拗にはやし立て、待ち伏せまでするようになるペギーとマデライン。 こんな子に百枚のドレスがあるわけが無いと決め付け、意地悪い質問攻め。 読んでいて、人間の心の中にあるこの残酷さ意地悪さが悲しくなります。 できるなら神様にお返ししたい人間の醜い感情です。 決して、少年少女ばかりじゃない。 大人社会にもこんな場面は、どこにでもあるガッカリする光景です。 せめて、学校で学んでいる時間は、子供は等しく対等の存在で一心に黒板を見つめられる環境であるべきなのに。 着ているもの、住んでいるところ、親の経済力、使っている言葉、親からプレゼントされた名前、身体的特徴など、どれもこれも本人がいかんともしがたい事由です。 それをあげつらい、からかうことを喜びとする周囲の子供たちの心の貧しさ。 マデラインの煩悶の中に、少女の心の中の内実が描かれていて、ほっとします。 ワンダの転校で、ペギーとマデラインが考えを改める機会を持て良かったと思います。 また、ワンダの百枚のドレスが本当であったことも、転校後彼女にそれが評価されたことを手紙で伝えられたことも良かった。 そして、ラストでペギーとマデラインの気づいた事に、こみ上げてくるものがありました。 読むと時にはワンダの立場に立てるのに、本を離れると知らず知らずペギーやマデラインのようなことをしていることがあるやも知れぬ事に、息子にも気づいて欲しいと思い薦めました。
投稿日:2010/06/19
表紙絵がとっても素敵だったので、小5の下の子用に図書館で借りてきました。 下の子はかわいいもの、きれいなものが好きなので、見た目的には、 絶対気に入る作品だと思ったんです。 なんと、この作品、実は50年も前に作られていたとか!?当時の邦訳タイトルは「百まいのきもの」。時代を感じさせられるタイトルです。 この作品は先に子どもが読み、大まかなあら筋を「青筋立てながら」教えてくれたので、隠れ主人公の「ワンダ」が実は、物語の中では最初っからいなかったんだと、読んでから気付きました。 うちの子は、ペギーを「ひどい子だ。ホントに意地悪なんだよ」と、憤慨していましたが、なんだかんだ借りている間に2,3回は読み直していました。 たぶん、物語自体が、すごく心にきたんだと思います。 石井桃子さんの邦訳がとても読みやすいせいもあると思います。 小学校高学年を過ぎたころから、思春期の女の子同士って、ホントにいろいろあります。 作品自体は小学校中学年くらいを狙っているので、字も絵も大きく作られていますが、 出来たら、小学校高学年くらいの女の子から中学生くらいにたくさん読んでもらいたいです。 そして、読者のみなさんはただの傍観者にならずに、今、まさに自分がワンダであったり、ペギーであったり、マデラインではないだろうか(?)と、胸に手をあてながら…。
投稿日:2010/05/13
読み物の分量ですが、挿絵が多く、小学校高学年以上くらいが軽く読むのに ちょうどいいと思います。 とはいえ、内容的にはかなり考えさせられます。 ポーランド人のワンダは、貧しい身なりで教室でも目立たない存在。 ところが、ある日、「百まいのドレスを持っている」と発言したことから、 級友達のからかいの標的になります。 マデラインは、やがて、自分の親友ペギーがしていたからかいに疑問を持ち始めますが、 注意をする勇気がありません。 やがて、ワンダは教室に来なくなり・・・。 マデラインやペギーの気持ちが素直に描かれることで、 とても共感できるのではないでしょうか。 彼女達も、決していじめとしてしていた訳でなく、 知らず知らずに相手を傷つけていたのです。 ワンダの行動も切ないです。 ペギーやマデラインを非難するのではなく、あくまで優しいまなざしで描いた作者に、 感謝です。 百まいのドレスを描き上げたワンダの強さにも拍手です。 石井桃子さんの訳者あとがきも是非読んでほしいです。
投稿日:2008/08/19
女の子は4年生くらいから、少し関係が難しくなります。 グループになって、だれかをのけ者にしたり、からかったりします。 その状態から、抜け出したくても、自分がターゲットになるのが怖くて勇気が出ません。 この本は、本人はいじめだと思っていなくても、相手にはいやな思いをさせている場合があるし、 それを止めたくても、勇気がない子の心の葛藤がていねいに書かれています。 ぜひ、大人にも読んでもらいたいと思いました。
投稿日:2007/03/27
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