親しい者の死の乗り越え方と作者:スーザン・バーレイさんの死生観が描かれている
絵本でした。
実は、この本のことは何度も色々なところでお奨めとして紹介されているにも関わらず、
以前、子供の為に絵本の配本サービスを受けていた時に、そこの代表者が、
「この絵本は子供向けではない」と、強い口調で論じていたのがとても印象に残って
いて、ある意味問題作なのかな?、というイメージがありました。
そして、今回、また息子が先生のお奨めで、学校から借りてきました...
読んでみて、確かに小さな子供向けではないな、と思いました。でも、私の“死”に
対するイメージ −「死んで、からだがなくなっても、心は残る」− と妙にあてはま
る感じなので、読んでいて、すんなりと心の中に入ってくる絵本でした。
まだ年を取っていても両親は健在で、幸いなことに人生の中で、恋愛で惚れた腫れた
以外に愛する者を亡くしたことのない私には、死の乗り越え方を優しく説いてくれて
いるようにも感じました。
でも、お奨めとは書けません。とても繊細なテーマで、やはり受け入れられる・られない
は、その人の感性によるだろうな、と思うからです。でも、私には、心に残った話でした。