こどものとも430号
初詣に行ったゆうたがひいたおみくじには、冒険大吉と書かれており、裏にはご丁寧に地図まであった。
「しっぽじるしのところまできてください。ちゅちゅ。」だって。
そして着いたは、ふくねずみの屋敷。
聞けば、ゆうべの除夜の鐘が107つで終わり、108つで消えるはずだったいたずらこおにが暴れて困っていると言う。
そこでさいころを振り振り、いたずらこおに退治に乗り出すのでした。
このコンビ(わたりむつこ/ましませつこ)のお話は、娘に必ずヒットする。
特に大好きな『こよみともだち』に似ている気がしたのは私だけでしょうか。
さいころを振るときの文章に節があり、うちでは歌って読みました。
手のひらでさいころを転がしているときの高揚感を感じますよ。
「お正月のすごろく」が題材で、それだけでおめでたムードなのに、あちこちに縁起が良いとされる物が散りばめられており、最後は宝船という移動手段を得ます。なんと目出度い。
表紙と裏表紙がひとつの昔風すごろくになっており、娘は漢字も読めないのにすごろくを振って遊んでいます。
……破らないでね。