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宮沢賢治の絵本 水仙月の四日」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 水仙月の四日 作:宮沢 賢治
絵:黒井 健
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1999年11月
ISBN:9784895881128
評価スコア 4.25
評価ランキング 21,141
みんなの声 総数 15
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  • 個人的なベスト絵本です!

    宮沢賢治作品は文章から受けるイメージが強く
    読む人それぞれの持っているイメージに合うか合わないかで
    好ききらいが完全に決まっちゃう…って感じがするんですが
    この本はそういう意味で、ワタシの
    「ベスト・オブ・水仙月の四日」です。

    黒井健さんって
    どの作品を読んでもブレなく絵が美しいのですが
    個人的には、そこで終わっちゃってる作品も多い気がして
    はがゆい気持ちになったりすることがあって。
    もっとこの先まで描ける方ですよね?と。
    (描きもしない絵本読みが何をゆーかってアレなんですけど★)

    なので
    この作品を見たときは
    「やったー!!!」でした。

    色が!
    風景が
    雪婆んごが!雪童子が!
    悲鳴が上がりそうなほど透明感と冷たさにあふれていて
    素晴らしいという言葉が陳腐に感じるほど感激しました。

    こどもの赤毛布のあざやかなこと。
    やどりぎの生き生きしていること。
    これがまた、風景の冷たさの中のコントラストでハッと魅せる!のですよ〜。
    (とはいっても、黒井さんの描くこの作品では
    主人公はあくまでも冬と雪と雪童子ですけども)

    天気が変わり
    明るい雪の合間の天気から
    吹雪になる色合いもドキドキするような不安さで。

    雪婆んごが、雪童子が、雪狼が飛び回るその様子
    雪童子のほっぺがほんのり紅くて、いかにも童子らしくて。
    乱れた髪に風の強さ、激しさが感じられます。
    (雪婆んごがまたコワいんだ★
    小さい子だと夢に見そうw)

    そして
    雪がやんだ後の静けさ。夜の澄んだ空気。
    風どころか、星のまたたきまで止まっているような。

    翌朝の冷たい太陽と
    雪童子によって掘り起こされたこどもに
    それを迎えに来たのであろう人影まで。

    いやもう
    たっぷり堪能いたしました!

    こんな名作はなかなかお目にかかれないと思います。
    未読の方にはぜひ!ご一読いただきたいです。

    投稿日:2014/07/01

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    1
  • やどりぎ

    • レイラさん
    • 50代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子29歳、男の子27歳

    宮沢賢治の作品の絵本化です。
    題名は作者の創作のようですね。
    赤い毛布にくるまって、雪丘を歩いていく子ども。
    そこへ、雪童子、雪狼、雪婆んごが現れ、雪を降らせるのです。
    水仙月の四日だから。
    雪の非情さを知り尽くした作者だからこその感性でしょうか。
    でも、ある雪童子は、そっと助けてあげるのですね。
    雪をこのような様々なキャラクターで造形した宮沢賢治の世界観に圧倒されます。
    黒井健さんの絵は、控えめながら、雪童子たちの存在感のように伴走します。
    やどりぎというアイテムが効いています。

    投稿日:2023/02/10

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  • 雪景色、やどり木、星空

    • みいのさん
    • 50代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子17歳、女の子12歳

    宮沢賢治の作品で好きなお話がいくつかあるので、他の作品も読みたいと思いつつ、少し読みかけて難解に感じ敬遠してしまうことがあります。
    今回は黒井健さんの絵のおかげで、お話を深く鑑賞することができました。

    この本に描かれている雪景色、やどり木、星空・・・。
    賢治はこんな風景を見いて、このお話を創作したのではないかしら、と思いました。

    冬になると暴風雪の被害や、運悪く犠牲になってしまった方のニュースを耳にします。
    赤い毛布を着た子どもの命は助かったようで、ほっとしましたが、人間が太刀打ちできない大自然の厳しさを感じました。

    投稿日:2015/03/23

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  • ひんやりとした透明感のある空気

    黒井健さんというと『ごんぎつね』や『手ぶくろを買いに』など、新美南吉のお話の絵を描いた人というイメージでしたが、このお話にもピッタリでした。
    ページを開くと、ひんやりとした透明感のある空気が漂っています。
    水仙月というのは、雪があまり降らない地域で住んでいるとピンとこないのですが、雪国にはきっとそういう頃があるんでしょうね。自然の神秘のようなものを感じました。

    投稿日:2014/07/02

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  • 静かな美しさ

    黒井健さんの描かれる世界は、いつもとても幻想的で美しいですよね。

    今回の作品も、どう描いたらこんな美しい世界が表現できるんだろうと、ただただ驚くばかりです。雪の世界が見事に表現されています。

    お話はやや読みづらい部分もあるのですが、絵を眺めているだけでお話の内容がよくわかります。

    娘のお友達によく似た顔の女の子で、親近感がわきました!

    心からうっとりする作品です♪

    投稿日:2014/07/03

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  • 透明感あふれる絵

    水仙月の四日。春の訪れの前に最後の雪を雪婆と雪童子で降らせます。吹雪で雪が積もっていくなか、赤い毛布の女の子が倒れ、力尽きてしまいます。雪童子が助けようと何度も手をさしのべる姿に心打たれました。翌日お父さんが来てくれ女の子は無事に助かりほっとしました。

    透明感ある絵と雪童子の雰囲気が物語によく合っていました。
    雪の降る場面も光の差し込む感じもとても素敵でした。

    投稿日:2014/07/03

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  • 冬のファンタジー

    激しく降る雪、風。
    吹雪の中で今まさに消えゆく幼い命を助けようとするのは、冷たい雪を降らせる妖精、雪童子 。

    ひゅうひゅうひゅう、ひゅうひゅう。
    雪童子たちが巻き起こす雪風はますます強くなり、やがて子どもは力尽き起き上がれなくなります…

    それは、あっという間の出来事でした。

    やり方は少し乱暴だったけど、夜が明けるとおとうさんが探しに来て、子どもは無事助かります。

    「あの子どもは、ぼくのやったやどりぎをもっていた。」
    と、泣くようにつぶやいた雪童子。

    子どもが離さずにしっかりと持っていた事が、よほど嬉しかったのですね。…優しいね。

    冬の厳しさ雪山の恐ろしさを感じながら、最後は心がほっと温かくなる作品。

    黒井健さんの透き通った深みのある絵も魅力的な一冊です。

    投稿日:2014/06/28

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  • 透明感

    雪童子と子どもの、心温まるお話になっています。ちょっとどきどきして怖いような気もするけど、心があったかくなります。雪の日の絵がとても美しいと感じました。真っ白い雪の中の赤い毛布。雪の中を歩いているこども、真っ青な空を見上げる熊の毛皮の雪童子、真っ赤な下をもつ雪狼、、、。それぞれの色が醸し出す雰囲気にはっとさせられます。正座、夜空、雪一面の様子。どれも透明感あふれる絵になっていて、どんどんお話に吸い込まれていきます。絵本となっていますが読み込んでいくには子どもには難しいかもしれません。むしろ中学生以上、そして大人たちが読み、心ふるわせてほしい。

    投稿日:2014/06/27

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  • 雪の景色

    透明感のある、美しい絵でしたね。
    もちろん、雪は美しいだけではなく、恐ろしい一面もあります。
    命が奪われることもあるし、一方で、なくてはならない存在でもあります。
    冬の厳しい岩手出身の、宮沢賢治さんだからこその物語なのだと思います。

    投稿日:2014/06/25

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  • 透き通った絵本に心まで澄渡ります

    • ポピンズさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子7歳、男の子3歳

    なんとも透明感をもった雪童子。
    美しいの一言に尽きます。
    こんなに絵本が透き通っているように感じたのは初めてです。
    賢治の研ぎ澄まされた文にぴったりです。
    美しい文章と美しい絵が見事に溶け合って、雪婆んごの恐ろしささえベールをまとい、この完成された世界の寒さを感じるよりも、読後は美しさで心洗われた充足感に満たされます。
    どちらかというと大人向きの絵本かなと思いました。

    投稿日:2010/11/12

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