「じごくの さんりんしゃ」 なかなかよいと思う みんなの声

表紙、タイトルからして幼児さんが喜びそうですね！それにしてもこの三輪車いかついな?、それを選ぶ男の子の趣味も凄いけど。
町が地獄に変化しちゃうシーンは子供が喜びますね。怖いはずの地獄でも男の子はへっちゃら！
なのに、怒ったママは地獄より怖い？？いやはや、失礼しちゃいますね（笑）

キャラクター仕様の三輪車はよくありますが、地獄のえんまさまの三輪車なんて、はくりょくがありますね。いつもの公園がじごくのようになったけれど、ぼくは全然こわくなくて楽しそう。でも、日が暮れて家に帰ってみると、そこも地獄に、、。心配したおかあさんが鬼になるのは、あたりまえですね。こってり色の絵が、楽しい地獄のお話にぴったり合っていました。

何という強烈なインパクトの三輪車！こんな三輪車、家に置いておくのも、自分の子供が乗るのも、私だったら絶対にイヤ〜！
それなのに、その強烈な地獄の三輪車を一目で気に入る少年と、それを普通に買ってあげるお母さん。これは、只者ではありません。
案の定、地獄の三輪車の仕掛けにも全く動じることはなく、逆に「じごくって　いいな」と無邪気に楽しんでしまう少年。
でもそんな少年にも、やっぱり怖いものはあって…。
おもしろい絵本なのに、地獄の絵は容赦無く描きこまれていて、そのギャップに感服しました。

地獄パロディの作品かと思ったら、意外に本格的な地獄の造形でした。
主人公の男の子が、やや怪しげなお店で三輪車を買ってもらうストーリー。
三輪車専門店というのもすごいですが、
普通の三輪車がたくさんある中、唯一怪しげな三輪車を選ぶ主人公とお母さん。
すでに大物の予感です。
ということで、早速その三輪車で公園に遊びに出かけると、
三輪車のライトで周辺が地獄仕様になるという訳ですね。
ところが、主人公は怖がるどころか、楽しんでしまうのです！
主人公の純真さ、でしょうか。
これは意外でした。
しかも、地獄仕様は意外に本格的。
案外、地獄の本質を描いているのかもしれません。
見返しの解説も内容が深く、感心してしまいました。
もちろん、そこそこおどろおどろしいので、
幼稚園児くらいからお子さんの怖がり度に応じて、でしょうか。

驚きの展開の連続！
えんまさまのモチーフの三輪車！？
三輪車がしゃべる！？
ぼくの街が地獄に！？
ぼくはその展開にも動じないの！？
だけどママにしかられると気絶しちゃうのね（笑）。
ほのぼのする地獄絵本です。笑

話の展開も引きつけられますが、表紙の裏に描かれた三輪車の設定が面白いです。
また地獄のモチーフの紹介が興味深い。
絵がまた絶妙ですね！

最初は派手な色使いと登場人物の顔のクローズアップが刺激的でした。
落ち着いてよく読んでみると、地獄についての詳しい描写に興味がわきました。
見返しに十王の三輪車が出ていましたが、閻魔大王以外全然知りませんでした。
後ろの見返しの仏様など見所が盛り沢山の感じです。

表紙絵には怖い閻魔様の顔と、何やら物騒なタイトル。
なんと男の子が買ってもらった三輪車は、乗ると周りの風景が地獄になってしまうというなんとも恐ろしい三輪車だったのです。

これはお話もイラストも、かなりインパクトがありますね。
鬼や獄卒など迫力があるので、怖がってしまうお子さんもいるかもしれません。
でもその恐ろしさを笑いとばして遊んでしまう男の子のキャラクターが良いですね。
そして家に帰ると、鬼よりも恐ろしいものが待っていて・・

あとがきの説明や、賽の河原の石積みの様子とか、この絵本が地獄に興味を持つきっかけになるかもしれませんね。

インパクトのある表紙の絵に惹かれ、読みたいと思いました。
男の子がお店で選んだ三輪車は、地獄から取り寄せた「じごくのさんりんしゃ」。
三輪車から明るいビームが出ると、まちが地獄に変身してしまうのです。
さぞかし怖がるだろうとおもいきや、楽しんでしまう男の子。
なんとも豪快で頼もしいです。
でも、地獄よりも怖いものはありました。
イラストも、お話も、ユーモアたっぷりで面白かったです。

見た目で判断してはいけないという意味もあるのかな？と思い読みました。地獄として見たら怖くても、いつもの風景と考えて気にせず遊べてしまう主人公の強さにびっくりです。お母さんも気にせずあの三輪車を買ってあげてしまうなんて、さすが親子ですね?。