蓄音器の前にちょこんと座る犬のロゴマーク。私も見たことがありましたご、まさかこんなストーリーがあったなんて。。
家族で蓄音器から流れる音楽を楽しむのが大好きだったニッパー。突然のご主人様との別れと、家族がバラバラになってしまう悲しみ。
寂しさを抱えて、静かに過ごす日々の中で、蓄音器から流れてきた懐かしいご主人様の声。
蓄音器のそばに座り、のぞき込む様に耳を傾けるニッパーの耳に聴こえていた音の正体が分かると、なんとも切なくて、愛おしくて抱きしめてあげたい気持ちになりました。
今の世の中、家族で同じ空間にいながらスマホやテレビ、パソコンなど、イヤホンを使えば、別々の音、それぞれの好みの音楽を楽しんでいるなんてことも普通ではないでしょうか。
この本を読むと、家族で同じ音楽に耳を傾け、楽しむ時間を過ごすことがとても素敵なことに感じました。
私も、子どもの頃に、母の弾くピアノの下に弟と潜り込んで家族でその音色を楽しんだことを思い出し、懐かしく思いました。
親になった今、テレビをちょっと消して、子どもたちと一緒に音楽を楽しむ時間を過ごしてみようと思いました。
そういう時間を過ごした記憶が、いつか懐かしく思い出してくれることがあるば嬉しいなと思います。
家族で過ごす時間を大切にしたいですね。