製作に7〜8年かかったという絵本は、それはもう美しい童話世界が繰り広げられています。
絵を見るだけでも価値がありそうな、それをこれだけ大判で見られるとはため息が出そうな素敵な絵本。
飛べない鳥のタクシーに乗って、小さくなったルーシーが誕生パーティへと向かいます。
誕生パーティというより夏至パーティといったムードの庭ですが、足はたくさんあるけど一歩一歩進むシャクトリムシや帽子のおしゃれに余念のないネズミ奥さん。
いろいろな動物に出会って行き着いたパーティは、誰のもの?
お話はオーソドックスなところがあり、溢れかえる絵本事情のなかでは目新しいものはありませんが、上品な挿絵で描かれると独特の世界を思います。
一冊のなかに、まさに世界がドーンと入っているという感じかな。
子どもと楽しむことはもちろん、雰囲気の良い喫茶店などでブレイクしながら大人が読んでも良さそうです。インテリアにもなりそうです。