「ほらふきカールおじさん ロシアのたび」 みんなの声

題名から愉快ですし、文章が斉藤洋さん、ここに高畠純さんの絵が来れば、
間違いなしです。
長ーい名前のカールおじさん、男爵と名乗るくらいですから、
高貴な振る舞いが目に浮かびます。
で、ロシアの旅。
雪の中を進むためのハプニングが愉快です。
最初から豪快なハプニングが爽快です。
うそのような本当のような、いい塩梅のほらだと思います。
もちろん、ホップステップジャンプのごとく、次々と繰り出されるネタ。
自称男爵らしく、結局素敵なマダムも同行しているのは、さすがです。
小学生くらいから、豪快に楽しんでほしいです。

ありえない馬鹿馬鹿しいホラ話ですが、コントのように連打されると、とても心地よく感じられてきました。
誰も本気にする人などいない、毒も害もない楽しいお話の中で、細身の女性が着ぶくれするとあんなに太ってしまうものだろうかと、そこだけはちょっとありそうな気がした私です。