「ひとりだちする きたきつねのこども」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

秋になり、きたきつねの子どもは独り立ちの時を迎えました。親子の別れの日、父親は「できるだけ遠くへ行くんだ」と強い言葉で言いました。厳しい自然の中で力強く生きる動物の姿がダイナミックな版画絵本となり描かれています。

「いきるよろこび」シリーズ。
キタキツネのこどもの独り立ちの様子を描いた木版画作品です。
冒頭で独り立ちを迎えた、キタキツネのこども。
親からの「一生懸命　生きなさい」という言葉の通り、
生き抜く姿が神々しいです。
早々から獲物を逃がし、でも、徐々にコツを覚えていく姿が頼もしいです。
カラスから食べ物を分けてもらう立場から、分けてやるまでに成長した主人公。
その対比が印象的です。
また、産卵後のサケの姿も、また命の姿。
力強い木版画の絵が、この世界観にマッチしています。
小学生くらいから、生きる姿、しっかりと感じてほしいです。

６歳の娘に読み聞かせをしています。
自然に生きる動物の厳しさが伝わる絵本です。
キタキツネの子供が一人立ちして獲物を捕まえる物語ですが、獲物を一人で捕まえる、熊がいる、カラスがる、不安な中で一人で眠る、そんな自然の厳しさ寂しさが伝わる絵本です。
いい絵本です。