禁断の友情で結ばれたオオカミのガブとメイ。
嵐も雷も、霧も雨も、この2匹を絶妙なタイミングで救っているような気がします。
でも今回はぎりぎりまで追い詰められます。
そして、死も覚悟して2匹が選んだ選択肢とは・・・。
2匹の友情は相手の嫌なところも含めて認めてあげる
究極の友情に昇華していますね。
必死で希望を見出そうという2匹の姿が美しいです。
自分を犠牲にしてという気持ちが痛いほどわかりますが、
でも、それを美化してしまうと、
先の戦争の悲劇の繰り返しになります。
だからこそ、2匹には生き残ってほしい、と切に思いました。
『ふぶきのあした』の題名にすがる思いでした。
最初はここで完結だったようですが、
後に素敵な続巻『まんげつのよるに』が出てよかったです。