「しんかんせん！」 みんなの声

デザイン画のような絵が素敵な一冊でした。物語は新幹線に初めて一人で乗る、ワクワク冒険のお話でした。人物ではなく、丸や三角などの形で描かれたキャラクターでそれもまた不思議な感じで…人じゃないのにこのキャラクターは子供、というのがわかるのが面白かったです。

最初はデフォルメし過ぎ…と思いましたが、ぼくの緊張感や新幹線のスピード感が伝わってきて、いつの間にか違和感なくストーリーを楽しめました。
シュウマイ弁当はちょっとうらやましかったです。
降りる時、ちゃんとリュックをしょっているかしら？と心配になり絵の中を探してしまいました。
たくさんの図形で構成された絵は近未来のような感覚で、新幹線という乗り物に合っている気がしました。

男の子が、一人で新幹線に乗っておじいちゃんたちのところに行くお話なのですが…
絵本の絵がとても独特で、「これが新幹線のお話なの？」と思う一方で、この不思議な絵を見て、きちんと「新幹線のお話」と受け止めている自分がいました。
絵が独特で、それ故に不思議な世界が広がる絵本でした。
何とも言えない、魅力がありました。

表紙の変わったイラストに惹かれ、手に取りました。
おじいちゃん、おばあちゃんのところへ行くために、初めて1人で新幹線に乗る男の子のお話。
その描き方がとっても斬新です。
新幹線も、人も、お弁当も、全てのものが○や△や□のように図形で描かれています。
子どもの気持ちが図案化されてるんですね。
黒一色だったのが、だんだんとカラフルになっていくのもまた楽しいです。

はじめてのドキドキが伝わるような絵本ですね！表紙からして斬新な感じがまた面白いです。ほんと新感覚な絵本ですね。新幹線に乗って会いに行ける親戚はいないので、隣町にいる実家に電車で一人旅させたいなと夢見ています。