「もりのふゆじたく」 みんなの声

「もりのおくりものシリーズ」の1作目です。私は自作「きのみのケーキ」を先に読んでしまったのですが、この1作目も素敵。
たぬきさん、自分は他の動物たちのお手伝いばかりで全然、きのみを集めることができません。せっかく集めたきのみも足を汚したねずみさんにあげてしまいました。
でもね。夕方家に帰ってみると家の前にみんなからの贈り物と手紙が・・・。森の奥からたぬきさんの様子をうかがっているみんながとても可愛いのです。「たぬきさん、喜んでくれたかな？」とみんなはささやきあっているのでしょうか。
2作目、「きのみのケーキ」ではたぬきさんが「森でひろったたくさんのきのみ」でケーキを作ります。たぬきさんもちゃんときのみひろいができてよかったわ。

もりのおくりもの３冊セットのうち、「きのみのケーキ」だけ持っています。（友人からのプレゼント）
別の友人からの手紙に、お気に入りの絵本だと書いてあったので、さっそく借りてきました。
長い病院の待ち時間に、持っていって次女に読んであげました。（お出かけサイズというのもいいですね。）

動物たちは、冬に備えて食べ物を探しにいきました。
気のいいたぬきさんは、他人の世話ばかりやいて、自分の袋はからっぽのまま、とぼとぼ家に帰りました。すると・・・？
やっぱり、優しい人は報われるんですね？
でもさ、帰る時に気がついて、少しずつ分けてあげたら、ひとりで寂しく帰らなくてもよかったのに・・・なんて思ってしまいました。
この３冊セットは、登場人物が共通なので、他の２冊も併せて読むと、みんなの性格までわかっておもしろいです。

秋になって動物たちは森でせっせと木の実ひろいを始めました。冬の間の食べ物を集めているのでした。でも、気のいいたぬきは仲間の手伝いばかりです。自分のものは何もひろえずに、疲れはてて家へ帰ってきます。すると、仲間達が、たぬきのための食べ物を置いてあげてるのでした。人にいいことをすれば、自分にかえってくるんですね。絵もかわいく、とっても気にいりました。
対象年齢３歳〜

たぬきさんやうさぎさん、いのししさん達みんなで木の実を拾いに行きました。いのししのおとうさんがきばを木の根っこにはさんでしまいました。たぬきさんは後ろからひっぱって「すっぽーん」とぬけました。この時たぬきさんは腰を打ってしまいました。今度はねずみさんが足が痛くて木の実が拾えずに泣いています。たぬきさんは自分の拾った木の実をぜんぶあげました。気づくとあたりは暗くなってきました。そして、自分の木の実はからっぽ。たぬきさんは寂しく家に帰りました。すると、家の前にたくさんの木の実が・・・。そして手紙がありました。「たくさん食べてゆっくりやすんでください」って。みんなが分けてくれたのですね。とってもジ〜ンとくるお話でした。この絵本のシリーズは大好きです。