せかいいちうつくしいぼくの村」 みんなの声

せかいいちうつくしいぼくの村 作:小林 豊
出版社:ポプラ社
税込価格:\2,750
発行日:1995年12月
ISBN:9784591041901
評価スコア 4.81
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みんなの声 総数 35
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35件見つかりました

  • 戦争により奪われる物の大きさを感じます。

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子14歳、男の子10歳

    戦争の影が ずっとちらついているのですが
    少年ヤモとお父さんが村から町へ行商に出かける様子からは
    村の美しさ・町に住む人々の優しさばかりを感じます。
    だから 最後のページの文章が
    とても心に響きました。
    そこには 美しい村・パグマンは 
    戦争で破壊され
    今はもうないと記されているのです。
    戦争は無益で
    何の落ち度も無い人々の生活や命さえも
    奪ってしまうものなのだと感じます。
    平和学習と併せた時期に読んであげてもいいな…と思いました。

    投稿日:2008/07/02

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  • 種明かししないで〜

    • 千日紅さん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子4歳、女の子1歳

    反戦、というおおまかな情報だけで、そのほかの内容は何も知らずに読みました。

    それが、実によかった。
    知らなかったからこそ、生まれる感想というものもあります。

    なので、前情報なしに、まずは読まれることをおすすめします。

    投稿日:2007/05/11

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  • 5才の娘には「こわい」結末

    • ホートンさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 男の子6歳、女の子5歳

    子供が家の手伝いをしてお金を稼ぎ、それで何かを買う……大きな成長の機会ですね。アフリカが舞台の『ジンガくんいちばへいく』という絵本もありましたが、やっぱり発展途上国の子供のほうがたくましい!というか、大人と見なされる年齢が早いですね。この絵本では、特にお兄さんが戦争に行ってしまっています。イヤでも大人にならざるをえないのでしょうが、彼は父を助ける自分に誇りを持ち、夢を持って育っています。それなのに、戦争は無残にもすべてを打ち砕いてしまうのですね。読み終わった後、5歳の娘は「この絵本怖い」といって二度と読んでくれと言いませんでした。子供にもわかっているようです。

    投稿日:2007/03/18

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  • 悲しいはなしです

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子13歳、男の子11歳

    題名とは違って、戦争で悲しい結末になっています。
    これは、フィクションではないです。
    いまでも、どこかの国で戦争が起こっています。

    小林さんが、子どもたちの小学校に来られました。
    残念ながら、私はお会いできませんでした。

    戦争の悲惨さを描くより、戦争で亡くなった人々の、平和だった
    暮らしを描く事で、より悲惨さが伝わってきます。

    投稿日:2006/12/16

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  • 衝撃的な最後です

    2歳の息子が、図書館で選んできたので、内容も確認せずに借りました。2歳児にしては字が多いと思いましたが、意外にも最後まで聞き入り、何度も何度も読んでとせがみます。
    登場する男の子の住む村で獲れたさくらんぼを、町で売って儲けたお金で羊を買います。描かれている世界がとても美しく、貧しいけれどお父さんがとても優しくて男の子も楽しそう。そんな普通の暮らしがほのぼのと描かれています。
    そして、最後のページに衝撃的なメッセージがありました。
    この村はその冬、戦争で破壊されたそうです。あとがきを読むと、この村は作者がアフガニスタンで見た実在する村がモデルで、男の子も実在の子だそうです。本の内容とラストがあまりに対照的で、涙がこぼれました。息子には’この村はもうないんだって。’と説明するのが精一杯でした。絵本ですが、ぜひ大人も読んで、戦争の事実を受け止めて欲しいと思いました。

    投稿日:2006/12/11

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  • このシリーズは、戦争によって引き裂かれた家族や友人、残された父子の働く姿を通し、町を愛する人々との交流に心が温まり、家族の絆の深さと言葉には出さなくても、願いはただ1つ。だという事が、優しいイラストと物語から伝わってくるメッセージ性のある素晴らしい作品です。
    優しいタッチで描かれたイラストを隅々まで拝見すると、一見、明るく楽しそうで幸せそうにも見えるのですが、銃を持った人が描かれており、緊張感さえ伝わって参ります(>_<)
    アフガニスタンにある小さな村に暮らす人々の人柄や生活を知り得る事が出来、世界中の平和を考える事が出来たこの作品を拝見させて頂き、良かったと思っております。

    投稿日:2006/07/15

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  • 美しい村が消える戦争の現実

    • レイラさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子11歳、男の子9歳

    本のタイトルにこのおはなしの重さがあります。
    アフガニスタンの美しい村の情景が静かに描かれます。
    そして最後に、「今はもうありません。」で終わります。
    子ども達にはまだ???でしたが、きっと何か伝わっていると思います。
    戦争という現実は、大切なもの、美しいものも一掃してしまいます。
    そして、日本では想像も付かないけれど、世界ではそういう現実が、
    今この同じ時間に起こっている、
    これは子ども達にも伝えたいことです。
    静かに、でも力強く訴えるこの絵本の素晴らしさに脱帽です。

    投稿日:2005/03/18

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  • うつくしい村は今はありません。

    • てんぐざるさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子9歳、女の子4歳

    幼稚園で勧められた絵本です。
    とてもきれいな色彩の絵本なのですが、人に勧められなかったら、自分からは選ばなかったかも〜。
    内容はとても深いものでした。
    美しい果物の豊富な村、それが主人公ヤモの村でした。一見美しい村やその近隣の町にも、実は戦火の下にあるアフガニスタンの一つの村(作者が旅で訪れた村をモデルにした架空の村)だったのです。
    ヤモには兄さんがいますが、この春戦争へ兵役にいってしまっています。ヤモが父さんと果物を売りにいった町でも、戦争で片足を無くした人に出会ったりします。
    一見平和そうに見えているのに、この国では確かに戦争をしているのです。
    読んであげていて、一番ショックだったのは、最後の一文。
     このとしのふゆ
    村は せんそうで はかいされ、
    いまは もう ありません。
     幼稚園児には、「村がなくなった」という意味はよく分からなかったようですが、何か大変なことが起こったことだけは理解したようでした。
    その戦争は今でも続いています。
    私は、人が怪我をして包帯を巻いていたり、血を流しているシーンの戦争の本より、この一文の方が重たく感じられました。

    投稿日:2004/09/02

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  • 戦争で失ったもの

    「せかいいちうつくしいぼくの村」このタイトルから何気なく手にした本でしたが、内容はとても深く戦争について考えさせられるものでした。小学3・4年生位から内容を理解できる作品だと思います。主人公ヤモの村は、春は、花でいっぱいになり、夏は、杏子やさくらんぼが実り桃源郷のような村。ヤモは、戦争に行ったお兄さんのかわりにお父さんと、さくらんぼ売りに出かけます。ヤモの元気が家族の支えのような気がしました。村のあちこちに戦禍の影が見え隠れします。そして冬、村は戦争によって壊されてしまいます。ああこの村は、もうないんだと強く感じ、自分の故郷を失った気がします。親子で衝撃を受けたのが、この村が、アフガニスタンの村だということでした。作者が、アフガニスタンの美しい村に滞在していた村が、モチーフだそうです。今私達がTVで見るアフガニスタンは、荒廃した姿しか見ることが出来ません。それが、とても残念です。一日も早い復興と、アフガニスタンの悲劇が繰り返されない事を願うばかりです。

    投稿日:2002/11/19

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  • 「戦争」の直接的な描写はありません。アフガニスタンのパグマンという村で暮らす幼いヤモは、村でとれたたくさんのくだものをロバの背中に乗せ、お父さんと町へ売りにでかけます。お兄さんは戦争に行っています。ページをめくる毎に美しい村の風景がゆったりと広がります。ラストの「この年の冬、村は戦争で破壊され、今はもうありません」が衝撃的でした。中学年から高学年の子どもたちにも是非聞かせたいお話です。

    投稿日:2002/07/15

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