少し古風ですが、もめんでできたぬいぐるみ、もめんのろばさんが主人公。
もめんのろばさんは、けんのお母さんがけんのチョッキを作った残り切れで
作ってくれたのです。
そんなもめんのろばさんが大好きなけん。
このお母さんの手作りの温かさ、それをしっかりと喜ぶけんの姿がとてもいいですね。
ところが、買い物途中でけんとはぐれたもめんのろばさんが出会ったのは、
お店のぬいぐるみたち。
さあ、もめんのろばさんはけんと再会できるのかな、と、ドキドキの展開です。
ちょうどクリスマスの頃のお話なので、クリスマスの心温まるお話としてもおすすめです。
『はなはなみんみ物語』シリーズの、わたりむつこさんの優しい文章、
『きょだいな きょだいな』や『ともだちや』シリーズの降矢ななさんの味わい深い絵が
素敵なコラボレーションです。
音読すると10分ほどの少し長いお話ですが、
年長児クラスでも静かに聴いてくれました。