1000の風1000のチェロ」 みんなの声

1000の風1000のチェロ 作・絵:いせひでこ
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発売日:2000年11月
ISBN:9784034351208
評価スコア 4.7
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みんなの声 総数 26
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  • いつまでもつながっていたい

    • レイラさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子11歳、男の子9歳

    阪神淡路大震災から10年が過ぎました。
    いろいろな報道に接し、改めてあの日を思い返しながら
    子ども達にも伝えたいという想いでこの絵本に出会いました。
    私自身の体験は、台所で立ちすくんでしまったこと、
    夫が布団ごと長男を抱えてたんすの前を離れたこと、
    ガスが止まったことくらい。
    双方の実家では食器が割れたりたんすが倒れたりでしたが皆無事。
    ずっと何もできなかった想いでいます。
    この絵本では、知っていたけど、という少年が支援コンサートで関わる、というおはなしです。
    被災者ではなかったけど、何かできることは、という想いを
    表現した作品ではないでしょうか。
    淡い色彩がチェロのメロディーを奏でます。

    投稿日:2005/02/21

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  • せつないけれど、読んでほしい本

    1000人の悲しみや涙が、1000のチェロを通して1000の音を奏でる。
    それが一つの音楽になって聴衆を魅了する。
    阪神・淡路大震災から3年後に本当にあったコンサートを題材にしています。
    舞台に上がるチェリストたちの想いがよく表現されていると思います。
    涙が知らないうちに流れる、いい本でした。

    投稿日:2004/02/14

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  • 思いの強さを音に託して

    阪神大震災から立ち直ろうとして企画されたイベントを絵本にしたもの。
    震災で失った人を偲んでチェロを奏でる
    奏者たち一人一人の思いがよく伝わって来る作品です。

    投稿日:2004/02/11

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  • 1000の思いが一つに♪

    • まりん♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子11歳

    チェロとの出会い、またそれに込める思いは人それぞれ。
    だからチェリストが1000人集まれば1000の思いがあるはずですね。
    でもある一つの思いを胸に、音を合わせ、一つになっていく。
    阪神大震災復興チャリティー演奏会に参加したチェリストの思いが伝わってきます。

    投稿日:2004/01/26

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  • いつまでも忘れないで・・・

    • かあぴいさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子11歳、女の子9歳

    チェロの教室で出会った男の子と女の子。女の子は神戸で阪神大震災を被災していて・・・。(あしたはいい日さんが詳しい内容を書いてくださっています)
    あの日のことは一生忘れることはないでしょう。我が家は幸い半壊で済みましたが、その後毎日の生活が送れるようになるまでの日々のことも・・・。
    私がお世話になったバイオリンの先生(後に息子がお世話になりましたが)のお宅は全壊で、チェロの先生であるご主人はこのコンサートに出演されたそうです。
    人生観が変わってしまうほどの出来事でしたが、それでも私たちは毎日生きています。亡くなった方たちのことは他人事ではありません。あの時何かがちょっと違っていたら・・。そう思わずにはいられません。

    投稿日:2003/01/14

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  • 主人公の少年は、遠く離れた神戸で起こった震災をテレビでしか知りません。彼は愛犬「グレイ」を亡くしています。ある日、彼が通うチェロ教室に、神戸で被災した少女が入ってきました。彼女は避難生活の中、「動物まで面倒見られない」という現実に直面し、泣く泣く飼っていた小鳥を空に放した経験を持っていました。そして今でもそのことが彼女の心を苦しめています。「あれでよかったのかなって、今でも考える」。そして、もう一人。二人が「1000人チェロ」の練習会場で出会ったおじいさんがいます。震災で自分の楽器を失ったこのおじいさんが弾いているのは、同じく震災で命を落とした音楽仲間の形見のチェロなのでした。

    1998年11月、神戸の大ホール。「阪神淡路大震災復興支援1000人のチェロ・コンサート」。こうして、震災を知っている者は心からの鎮魂の意をこめて、少年のように震災を知らない者は自らの喪失体験を思い起こし重ね合わせて、1000人が奏でる1000の風。
    1000人集まれば、1000の物語がある。1000の意味とこだわりがある。心に抱きつつ神戸に集結するその1000の想いが、一人の指揮者のもとで一つの音楽となり、風になって神戸の街を翔けぬける。そして、それはきっと誰かに届く。「新しい明日」に、きっと届く。…人間の姿に、声に、いちばん近いと感じられる楽器、チェロ。それを抱いて奏でる音楽は、自分の分身の歌声…。ひとりひとりが抱く想いは違っても、ひとつの風となったその音色は、限りなくやさしいものであったといいます。

    「描いてしまうと忘れてしまうものだから、忘れてはいけない風景は描いてはいけないものなのかもしれない」
    震災から5年。コンサートから2年。そんな思いを抱きつつ、ずっと描けなかった風景を、忘れてはいけない風景があることを、いせひでこさんはとうとう絵本にされたのでした。震災当時、一枚も描けなかった神戸の街の場面には写真を用い、あとはやさしくて柔らかくて美しい、光があふれるような色彩と流れるようなタッチの水彩画で描かれています。チェロを弾く人々の姿も、うっとりするほど美しい…。

    ただ記録として書きつけ、画像として残すだけでは、いつかはその事実だけが記憶に残るだけで、「たいへんだったんだよ」という声は「あ、そう…」と忘れられてしまうもの。神戸で悲惨な状況にあっても、その足で大阪に向かってみれば、輝くネオン街、にぎやかに通り過ぎる晴れ晴れとした顔の人々…と異次元の世界に入り込んだようであったというあのとき。
    けれど、いせひでこさんの凄いところは、震災という悲惨な出来事を、「喪失体験の共有」によって、他人事ではなく、読む人に実感させて記憶にとどめ、語り継がせる絵本に仕上げているところなのだと思うのです。

    投稿日:2002/07/24

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