話題
むげんことわざものがたり

むげんことわざものがたり(偕成社)

好評につき2刷!ことわざがつながって、ひとつの物語になったおもしろ絵本

  • 笑える
  • 全ページ
  • ためしよみ
話題
移動するものたち

移動するものたち(小学館集英社プロダクション)

谷川俊太郎さん推薦! 黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち……移民の旅の現実を描くサイレント絵本

  • 泣ける
  • 学べる

おとうとのおっぱい」 パパの声

おとうとのおっぱい 作・絵:宮西 達也
出版社:教育画劇 教育画劇の特集ページがあります!
税込価格:\935
発行日:2007年11月
ISBN:9784774610788
評価スコア 4.48
評価ランキング 10,503
みんなの声 総数 22
「おとうとのおっぱい」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く

並び替え

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 豊年だ! 豊年だ!

     『暗夜行路』といえば、志賀直哉の長編小説ですが、読む機会を逸したままでいます。
     読んでいないのですが、主人公の青年が女の乳房を触りながら「豊年だ! 豊年だ!」と叫ぶ場面があることだけは知っています。
     有名な場面だけど、読んでもいない小説の、そこだけ覚えているというのも何だか。
     みやにしたつやの絵本に『おっぱい』という作品があります。その表紙には、どーんとおっぱいが描かれています。
     その続編のようなこの絵本の表紙にもおっぱいがどーん。
     志賀直哉の小説の主人公であれば、まちがいなく、「豊年だ! 豊年だ!」って叫ぶんでしょうね。

     まだ小さい弟がおかあさんのおっぱいを「ふくふく」とさわっています。
     お兄ちゃんの目線で、描かれている絵本です。
     昼には「ぺたぺた」、お風呂では「ぴちゃぴちゃ」、夜には「すべすべ」、弟はいつだっておかあさんのおっぱいを一人占め。
     「もみもみ」「ぷくぷく」「ちゅうちゅう」「ぷるるん」。
     たくさんの擬音で、言葉でもおっぱいを表現しています。
     それくらい、この絵本にはおっぱいがたくさん描かれています。
     そういう時代はとうに過ぎましたが、うらやましく思うのは、男の性(さが)でしょうか。
     「ときどきは ぼくのものだよ」と、おかあさんの胸(ここではおっぱいではないです)に手をあてるお兄ちゃんの気持ち、よくわかります。

     でも、不思議なのが、この絵本にはおとうさんが登場しないのです。
     おとうさんが子どもたちの姿をもっとうらやましく見ていたら、もっと微笑ましかったかも。
     でも、子どもたちにこの絵本を読んであげていると、「どうしておとうさん、おっぱいが欲しそうなの」と聞かれて困るかもしれませんよね。
     まさか、子どもたちに志賀直哉の『暗夜行路』の「豊年だ! 豊年だ!」なんていう話できませんもの。
     でも、案外そのことがきっかけで、子どもたちが読書家になることだってあるかも。
     やっぱり、それはないか。

    投稿日:2015/03/29

    参考になりました
    感謝
    0

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり / だるまさんが

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

みんなの声(22人)

絵本の評価(4.48)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット