表紙のルーちゃん、じっとこちらを見つめて、何かを伝えたそうな表情・・・、これは読まずにはいられない!と手にとりました。
引越し、それも南極から北極だなんて、かなりの遠距離です。
うちの子ども達も何度か引越を経験しましたが、引越って、身近なものが自分の世界すべてである子どもにとっては、ワクワク期待感より不安の方が大きいんですよね。ルーちゃんの不安でいっぱいの切実な気持ちがよーく伝わってきました。
不安な気持ちながらも、暗い感じがしないのは、カラフルな色使いと、絵のデザインが凝っているからかな。右にお話とそのお話にそった絵、左にルーちゃんを取り巻くグッズ、登場人物など、カード図鑑みたいに描かれていて、その一つ一つがお話の場面をより身近に感じさせてくれます。
最後は、引越の不安を乗り越えて、北極のお友達や学校で楽しく過ごすとびっきり笑顔のルーちゃんに、読んでいる私も娘もうれしくなりました。