この本はいただきものなのですが、表紙を見るたびによく見かける二歳ぐらいの男の子のことを思います。
表紙のようにいつも三輪車にのってお出かけしているのです。
その三輪車には、大人がコントロールできるように後ろに棒がついてはいますが。
三輪車の視点って、子どもが立って見る視点よりちょっと下がりますよね。
その子からは外の景色はどんな風に見えているのだろうかと。
そしてこの絵本を開くと、主人公の男の子とその子が重なって見えて、きっとこんな風に見えているのかもしれないと思えてきました。
今、思っているのは、その男の子にこの本を薦めたいということ。
一体どんな反応をしてくれるのだろうかと、とても気になるのです。
自分と絵本の子が同じことをしているって、親近感がわくだろうしと。
私の頭の中でいろいろと想像が膨らむのです。
で、思いました。三輪車って、子どもにとって初めて自分で動かせることのできる乗り物でもあるなあって。
三輪車に乗った時のわくわく感と、落とした手袋はどうなるのか?その二つがセットになって、
見ている方はドキドキしながら読める絵本でもあります。
手袋が出てくるので、冬の時期にどうぞ。