新着レビューで目にした次の日に図書館で見つけたので、借りて読みました。図書館でさらっと読んだ時はとても面白かったのですが、家に帰ってゆっくり読んだら、ちょっと疑問が残ってしまいました。
「みんなおなかをすかしている」のに、キッと眉をつりあげてりんごをとったおさるのおかあさん。最後にこどもがいるのがわかったけれど、他の動物にもこどもがいたかもしれないよ。『龍の子太郎』のおかあさんが、お腹に赤ちゃんがいたのにイワナを一人で食べた罰で、龍になってしまったように、「みんながおなかをすかしている」のに、自分だけ満腹になるっているのはどうなのかなあ?
こどもがいるのを見て「やれやれ」と帰っていった皆の姿はとても素敵だけれど、おさるの姿に「こどもがいるんだから仕方ないでしょ!」という子連れにありがちな雰囲気を感じ取ってしまって、2度目からは今ひとつ楽しめませんでした。
でも、こどもに読んだらきっと、展開の面白さと、どことなくのほほんとした雰囲気にとても喜ぶと思います。