1949年の作品。
絵は、アリス&マーティン・プロベンセン夫妻。
アリスは1918年、夫のマーティンは1916年のシカゴ生まれで、1944年に結婚。
翌年、ニューヨークへ移り絵本の挿絵を描くようになり、ニューヨーク・タイムズ紙の年間「最優秀イラストレーテッド・ブックス」に何度も選出。
1982年の「A Visit to William Blake’s Inn:Poems for Innocent and Experienced Travelers」(未訳)でコールデコット賞オナー賞、1984年の「栄光への大飛行」でコールデコット賞受賞しています。
文は、言わずと知れたマーガレット・ワイズ・ブラウン。
享年42歳で亡くなったのが1952年ですから、晩年の作品ということになります。
何と言ってもポップな色づかいが最高です。
アリス&マーティン・プロベンセン夫妻の作品は、どれをとっても似ていないので、その才能の非凡さに脱帽といったところ。
物語は、こねこのペンキやさんが、いろんな色を作り出していくというもの。
この発想が◎。
色に興味を持ち出した頃、読み聞かせると、その色合いの素晴らしさと相まって良い効果が期待できそうです。
色を作る課程で、ピンク・紫・オレンジなどを生み出していくのですが、理屈でなく感覚で伝えてくれるからです。
ただ、物語として後半は一寸難解かも。
後半の物語を理解しようとすると、対象年齢が上がってしまうのが残念です。
絵を楽しむという絵本の素晴らしさを、体感出来る作品としてオススメします。