「つきのぼうや」 じいじ・ばあばの声

縦３５ｃｍ・横１３ｃｍの縦長サイズの絵本に、興味を持って図書館から借りてきました。おつきさまが、池の中に映ったもう一つのおつきさまとお友達になりたいから、つきのぼうやを呼んで連れてきてほしいと頼みました。つきのぼうやが、籠をさげて元気よくかけおりる様子が、この縦長絵本にぴったりで、文字を読んでいてもこの縦長サイズなので、下にどんどん下りているなあと思いました。つきのぼうやのおつきさま探しが楽しくて、池の中の手鏡を持ち帰ったのも、正解でしたね。おしゃべりがしたくなると、手鏡を出しておしゃべりをして話しかけたりできるので、おつきさまはとてもしあわせでした。読んでいてもとても楽しくなる絵本でした。

　絵本の版型は本来自由なサイズであるべきだとの考え方がある。
縦31cm横13cmのこの絵本にはまさに必然性がる…

　池に映る自分の姿が気になるお月さまから連れて来るよう頼まれたつきのぼうやは地上へと降りていく…
そして途中で星や雲…飛行機…風…いろいろな人間たちに出会いながら海の中へ…そこで見つけたものは…

　見開き右側は石版画風の明るい絵で上から下に向かってつきのぼうやが出会う出来事が連続的に描かれ、左ページには絵に合わせた短いテキストが並ぶ…それぞれが幼児にもわかるようなエピソードだから絵と見比べながら楽しめるだろう…
空から落ちて来るつきのぼうやを見つけた人間の反応が大人と子どもで違っているのも面白い。

　ところで…この極端な縦長絵本は図書館ではちょっと困ることもあるのだが、それはまた別な話…