新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

のら犬」 みんなの声

のら犬 作:新美 南吉
絵:鶴田陽子
出版社:大日本図書 大日本図書の特集ページがあります!
税込価格:\1,870
発行日:初版 2005年2月
ISBN:9784477018409
評価スコア 4.33
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みんなの声 総数 5
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  • 常念御坊に親近感が持てました!

    • 押し寿司さん
    • 70代以上
    • じいじ・ばあば
    • 愛知県

    新美南吉の絵本だったので、図書館から借りていました。

    常念御坊が、小心な上、野良犬を狐と間違えたりして心ない行い

    をしたと反省し、野良犬を一晩泊めてやろうと思ったので、とても

    親近感が持てました。小僧の正観が寂しがると思い、お寺に帰る

    常念御坊に、思いやりや優しさを感じました。

    版画の絵も心細さがよく表現されていてよかったです!

    投稿日:2019/12/12

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  • ふしぎな野良犬

    このお話は、お坊さんの帰り道についてくる野良犬のお話でした。お坊さんはこの野良犬を化け狐だと思ったり、厄介な野良犬だと思ったりといろいろ思いを巡らせ結局自分の寺で寝させてあげることにしました。そういった経緯になるまでのお坊さんの心の動きが面白かったです。

    投稿日:2016/04/13

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  • 新美作品は深いです

    あら、素敵な版画・・・
    えっ!?
    新美南吉氏の作品?
    知りませんでした

    主人公はお坊さんで
    のら犬だし
    ちょっと地味かな

    思慮深いお子さんには
    読み聞かせてみたいです
    大人にも読んでいただきたい深い作品のように
    思います

    一般的に
    お坊さん=人格者・知恵者
    というイメージあります
    昔話と思うとなおさら
    時には、ユニークなたぬきと踊る和尚さんとか
    とんちの出来る和尚さんとかいらっしゃいますが

    でも、常念坊さんは、ちょっと違うように感じてきます

    人間の弱さが
    だんだん出てくるのです

    お坊さんだからーという固定観念が
    そうさせるのかな?

    犬ー誰かの犬、きつね、野良犬
    と、相手が弱者なのに
    自分の捉え方に変化が出るのは
    自分の気持ちの投影なのではないのかな?

    碁相手の檀家の方
    道端で遊んでいるこども3人
    茶店のおばあさん
    そして、小僧の正観さん

    それぞれとのやり取りも
    何か意味しているのでしょうか

    名前も気になりました
    小僧さんは、「正しく 観る」です
    小僧さんのお陰で
    和尚さんは
    最後には最良の対処の仕方に気づいたようです

    情が大切
    弱者を助けよ・・・と教えを説くような和尚さんが
    犬を追っ払っては・・・
    それもやせているのに・・・
    お腹が空いていたら
    拾っただんごを食べれば
    犬はそれでもよかったわけです
    でも、犬は、きちんと下に置いてお座りしていたのですもの
    道中、守ってくれていたのかもしれませんし

    年齢を重ねても
    自分の都合で物を捉えることなく
    「正観」して日々生きていくことの
    大切さを教えてくれたのかな

    絵本を閉じると
    ちょうちんの灯りと和尚さんの姿
    犬が、お寺の犬になっているといいです

    投稿日:2014/03/11

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  • 常念の邪念と小心

    見方によってはいろいろな捉え方ができる絵本かも知れません。

    碁の好きな常念御坊は、隣村で檀家相手にうった碁の負け方が気になってしょうがありません。
    帰り道碁のことばかり考えながら歩いて行くと、きつねに似たのら犬がついて来る。
    やせてあまり食べていないような薄汚れた犬が気になってしょうがない。
    どうして薄気味悪いと思ったのでしょう。
    帰り道は遠く、夜も更けてきました。
    茶屋でだんごを買って、借りた提灯。
    寂しい道で、後ろからついて来るのがのら犬ではなく、きつねに思えてくる。
    しかも、女に化けたりして。
    寺にたどりついた常念御坊は、ついてきたのら犬を小僧に追い払わせるのですが、食事をして人心地つくと、のら犬にした仕打ちが申し訳なく思えてくるのです。

    のら犬はいったい何だったのだろう。
    常念御坊はどうしてのら犬をおそれ邪けんにあしらったのだろう。
    考え方はいろいろでしょうが、とても意味深い本です。
    鶴田さんの木版画が、どうしてものら犬を悪者にしてしまうように描いているのですが、のら犬はお礼を言われる故はあっても、何も悪いことをしていないのですよ。

    読み返すごとに味わいのある絵本です。

    投稿日:2010/06/21

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  • のら犬

    常念御坊が法事から帰る途中、
    野良犬があとからついてくるのに気付きました。
    もしかして野良犬ではなくて狐なのでは?と
    思い始めた常念御坊は気味が悪くなってきます。

    常念御坊が正観を大事にしているのは、
    単に正観が寂しがりやだからというわけではなくて、
    一緒にいると疑いのない素直な気持ちを
    呼び起こしてくれるからなのかな、と思いました。

    新美南吉さんの作品は「ごんぎつね」や
    「手ぶくろを買いに」を知っていましたが、
    この「のら犬」は私も図書館で初めて知り読みました。

    娘には他の作品も沢山読んであげたいと思いました。

    投稿日:2009/11/19

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