「子どもとよむ日本の昔ばなし17 たにしむすこ」 みんなの声

手のひらサイズ絵本です。

子供と読むのにちょうどいい内容かなあと思いました。

「たにし長者」と、同じような日本の昔話だと思います。

問屋さんが、たにしのお嫁さんに娘をやるのは、ちょっと納得が

いかないのですが、たにしが、立派な若者になって、仲良く

幸せの暮らしたのは、良かったです。

この話って本当はもっと長いですよね。忘れちゃいましたけど。たにしが嫁さんをもらうところまでは、うんうん、そうそうと思いながら読んでましたが、いきなり鉄の棒で叩かれて立派なわかものになってしまうって。そもそも人間の夫婦からタニシが生まれてそのタニシの状態で人間の嫁さんを貰うという出だし自体が良く考えればぶっとんでますんで、良いんですかね、これで。でも嫌いじゃないです。再話モノって雰囲気があって好きです。

人間から、たにしが生まれてくるという不思議なお話です。たにし息子、体は小さくても知恵は人一倍ありそうですね。

たにしがいきなりお嫁さんをもらってしまうのには驚きました。

グリム童話に似た感じのところもあり、日本の昔話にもこういうのがあるのだなと思いました。

この昔話シリーズ、よく知られたものからそうでないものまであり、おもしろく読めます。それと、お値段が安くてコンパクトサイズというのも気に入っています。

「たにし長者」と同一の昔話が、コンパクトにまとめられて、軽快な絵本になっています。
その分、たにしむすこに対する描写が簡単で、奥行きに欠けるようにも思います。
かえって、たにしむすこの嫁探し、嫁となった問屋の末娘のけなげさがクローズアップされて、別の味わいを生んでいるようです。
たにしがりっぱな若者になったときいて、姉たちは悔しがったでしょうね。

くもん出版の子供と読む日本の昔話シリーズが好きなのでこの絵本を選びました。主人公が勇ましい性格なのが素敵でした。自分の考えていることを筋道を立ててしっかりと伝え、実現していく姿に感動しました。一見理に適っていない事でも勇気を出して行動してみることで結果が得られることを学びました。決めつけずに行動することの大切さを教えてくれる絵本でした。