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西風号の遭難」 パパの声

西風号の遭難 作・絵:クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳:村上 春樹
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,656
発行日:1985年
ISBN:9784309260716
評価スコア 4.53
評価ランキング 7,108
みんなの声 総数 16
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  • 幻想的な物語

    オールズバーグ の作品はどれも不思議な感じがします。
    感動とも面白いというのとも違う、魔術の中に取り込まれたような、夢を見ていたような読後感。
    高い丘の上にあるヨットの廃船。空を飛んでここに落ちたと言うのです。現実離れしています。
    読み終えてみると、話をしてくれた老人がヨットの持ち主であるようです。
    ヨット操縦の腕が自慢で、荒海に船を出して遭難。それから、空飛ぶヨットのある世界に入り込みます。
    SFのようで、妙に現実に近い風景。だからこそ化かされたような気になってくるのかもしれません。
    登場するものは極めてシンプルです。

    夕食後の読み聞かせに良いかも知れません。
    大人だったら、ゆったりと食後酒を召し上がりながら。

    投稿日:2009/12/26

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  •  翻訳者が小説家ということであれば、それがたとえ絵本であれ、小説家は絵本につけられた文章が気にいったのだと思いがちだ。
     そういうこともあるにちがいないが、この絵本に限っていてば、翻訳者の村上春樹はショートストーリー程度の文字数をもった文章が「極端に言ってしまえば、字が一字もなくてもこの絵本は成立してしまう」とまで、「あとがき」に書いている。
     もし、字が一字もなくなれば、翻訳者は必要なのだろうか。
     村上春樹は翻訳者としての自身の存在さえ消えてしまっていいと言っているのに等しい。
     それくらい、村上春樹はC.V.オールズバーグの絵に魅了されたということだ。

     表紙の折り返しにニューヨーク・タイムズの批評が掲載されている。
     その中で、「浮揚するイメージはマグリットのそれに匹敵する」とある。
     マグリットというのは、20世紀を代表するシュルレアリスム画家のルネ・マグリットのことだ。
     空に浮かぶ巨大な岩とか、鳩のからだに青空が浮かびあがる絵とか、誰もが一度はマグリットの作品を目にしたことがあるにちがいない。
     ニューヨーク・タイムズはC.V.オールズバーグの絵がそのマグリットと同じくらいの価値をもっているというのだ。
     たしかにC.V.オールズバーグの絵の巧すぎる絵にはなんともいえない肌ざわりがある。
     落ちつかない色づかいといっていいかもしれない。
     ましてや、この作品では海に浮かぶべきヨットが空に浮かぶのだという。
     そういう空中でのありさまが、巧すぎる絵全体を不安にさせているといっていい。
     そして、その不安感、それは重心のなさともいえる、は現代社会に生きる私たちの心のありようだともいえる。

     村上春樹は「オールズバーグの絵は我々にひとつの風景を示すと同時に、その風景を通じて我々自身の心の扉を内側に向けて押し開いている」と書いている。
     そういう絵がもたらすものに村上春樹が共鳴したとすれば、村上春樹の作品もまた「心の扉が内側に」開くことを目論んではいないだろうか。

    投稿日:2014/09/07

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  • 幻想的な絵が必見

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    カルデコット・メダルを受賞したクリス・ヴァン・オールズバーグは、絵本の中に出現した、モーリス・センダック以来の最も才能豊かなアメリカのアーティストである。
    と評されていました。

    物語は、海を見下ろせる高い崖の上に横たわるヨットの残骸について、老人が語るというお話です。
    流石に、そのパステル画は幻想的と言えるくらいに奇麗で眺めていて飽きることはありません。
    浮遊するヨットを描いているのですが、正にピッタリの絵としか言いようがない程です。

    しかも、訳は村上 春樹氏によるもので、情緒的な訳は心に響くものがあって、この絵にこの訳ありというというところだと思います。

    ただ、絵本というジャンルを考えると、小学生以下ではこの内容は理解するには難しすぎるのではないかと思います。
    少なくとも、中学生以上でないと対象になってこないと思いますし、どちらかというと大人の絵本と言った方が相応しいのかも知れません。

    投稿日:2007/11/18

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