新刊本の表紙に魅かれて、作を見たら、『かばくん』の岸田衿子さんによる文、『ぐるんぱのようちえん』の堀内誠一さんによる絵だったので驚きました。
実は「くもんのはじめてであうえほんシリーズ」第1弾として、1967年に世界出版社より刊行された『からーぶっくふろーら かにこちゃん』を加筆・修正したものとのこと。
公文教室で教材で使用してきて、評価が高かったので復刻に至ったようです。
夜明け前、日の出、日中、夕暮れと大胆に色を変えることで、海の表情が大きく変化しますが、実に的確な表現だと思います。
特に、夕暮れの赤と黄を基調にした海面は特筆ものです。
そして、主人公のかにこちゃんですが、他のかにと違って頬が黄色です。
おそらく、女の子という設定なのでしょうか?
赤一色で描かれたかには、とても鮮明に幼児の目に焼きつくことでしょう。
文章も繰り返しの表現が上手に使われていて、とても読み易い絵本だと思います。
公文教室で好評だということが頷けるオススメの一冊です。
ファーストブックの次に良いでしょう。