娘の大好きなシリーズですが、このぐらいの年頃の女の子には人気なのでしょうね。図書館に行ってもなかなか続きで借りられなくて、とんで9巻目のお話です。
洋服のリフォーム店をやっているシルクに、挑戦状が送られてきて、「ほんとうのナンバー1おさいほう魔女」シルクはコンテストに出ることになりました!
審査員は魔法洋裁学校の校長モスリン先生と教頭のサージ先生。そして、このコンテストに優勝すると、特別な宝石バッチ・ルビーの魔法マスターがもらえるんです。
すっかりやる気になったシルクとは反対に、人間の友達ナナは不機嫌になっていきます。
この二人のやり取りのシーンも、ファンタジーの世界であるのに人物の設定がしっかりできているので、それぞれの気持ちがしっかり読み手に伝わってきます。
ファンタジーの世界のお話って、世界があやふやなだけに登場人物たちの設定で、地に足がついていないと感じてしまうものも多いのですが、あんびるさんの作品に関して、そういうことはありません。
また、本の中に登場するシルクのスケッチブックや、新聞などにも芸が細かく、細部まで見ても楽しめます。
あんびるさんが描く「ルビーの魔法マスター」バッチは、とても魅力的で、娘は自分もこのバッチが欲しいと言っていました。作り方が書いてあるので、今度一緒に作ってみたいと思います。