「リサとガスパール」シリーズの絵でお馴染みのG.ハレンスレーベンの作品です。
独特のぼかしのある雰囲気は同じですが、
文章が違う方でのコラボレーションということで、違ったテイストです。
今江祥智さんの訳文が詩的で心地よいです。
主役は青い大きな家。
どうやら、住人が夏の間だけ過ごす別荘のようです。
にぎやかな夏の物音で始まり、住人が戸締りして去っていくのですが、
その後も、この家には、様々な「音」の気配があります。
「聞いてごらん」の文章と共に耳をすませてください。
ほうら、ね。
静止した青い大きな家の、不思議な空間が体感できますね。
しっとりと、おはなしを聞いてほしい時に読んであげたいです。