「ストーブのふゆやすみ」
と同じ村上しいこと長谷川義史コンビの本です。
3年1組のトロフィーがなくなってクラスは大騒ぎ。
そんな中、かめきちは学校を休んだけいこちゃんに家に呼ばれます。
トロフィーを持ち出したのはなんとけいこちゃんで、トロフィーのビューマがとれいてたので、それを直してから戻そうとしたのに、ねんざをしてしまい教室に戻すことができなくなってしまったので、ぼくに教室に戻してほしいと言うのです。
けいこちゃんから「王子様」と言われ舞い上がるかめきちでしたが…。
けいこちゃんと秘密の約束をしたためそれを守り通そうとするかめきち。何だか、とらさんの「男はつらいよ」を彷彿とさせます。
1つの約束を守るために、雪だるま式に嘘が増えてしまう辛さ。
関西弁のお話で、特にかめきちとお父さんのやりとりには漫才的なおもしろさを感じました。
嘘をついてはいけないよ的なお話になるのかなと思いつつ読んだら、友情がテーマでもあったのですね。
ぼくを思うしんごの気持ちにほろり、ぼくの嘘に巻き込まれた妹・こいちゃんのちゃっかりさ加減に笑ってしまいました。
シリーズで「かめきちのおまかせ自由研究」「かめきちのたてこもり大作戦」があるようなので、こちらも読んでみたいと思いました。