絵本レビューを書いてきて今年で四年ぐらいになると思います。
その間に絵本に対する見方が変って来ました。最初の頃はあまりよくわらずに、子どもがおもしろいというものを星五つとしてきたような気がします。
今は残ってほしい本を中心に読んでいるような気がしています。
そして、この本はどうなのか?
絵がきれいでお話がほのぼのとしているもの、そんな話が私は元々好みなのです。
好みの本をどう評価するのかがまた難しいところでもあります。
おはなし会なので大勢の読み聞かせを中心に考えるとこの本はまずはねられるかもしれません。
絵が細かくて遠目がききにくいからです。
でも絵は好きだし、どこにいても「ぼくたちはいつも、ふたりでいっしょにいるんだよ」なんて言葉はとても好き。
何だかんだと書きましたが、好きなら好きでいいのかと思いました。
考え出したり、絵本に対する知識がつくといろいろと小難しいことを書き並べたくなります。
多分、この絵本は私の中では私の趣味の本になると思います。
内容的なことを言うと、ルウが一人で旅に出て、その間ねこのリンデンはお留守番です。
見ながら、息子と私を重ねてみました。
息子が学校へ行っている間、私は私で違う体験をしています。
それでも心はいつもつながっているのかなと。
かわいいほのぼの系の本がお好きな人にお薦めしたい本です。
そういう人が読むなら、星は5つになると思います。