「サンタクロースってほんとにいるの？」 みんなの声

我が家の子供たちは、有難いことに、いまだサンタの存在を全く疑っていません。
入園前に、サンタの正体を姉から教えられて、夢から無理矢理さめませられ、ひどいショックに打ちのめされた私には、多いに羨ましいことです。
一方、娘は、毎年夏を過ぎる頃から、時々手紙を書いては、窓際の床に置いています。何が落ちているのかと読んでみると、サンタさんへのクリスマスプレゼントのリクエストが書かれているのです。
そんな感じなので、今現在の状況で、この絵本を読むこは、逆に不動のサンタの存在を脅かすものと思われ、子供には読んでいません。
でも、いつかお友達やメディアの情報を通して、その存在に懐疑的になった時に、是非、この本をおもむろに読んでみたいなと思います。
親にとっては、子供との質疑応答の回答例を絵本にしていただいたようで、大変助かります。
でも、この絵本を娘達に読むのが、まだまだ遠い日でありますように・・・と祈る毎日です。

この絵本を子どもの前で初めて読む機会が最近ありました。読む前に「サンタクロースっていると思う？」と質問すると「いないよー」という返事もちらほら。それでも絵本を読み出すとぐっと身を乗り出しながら静かにじっと話を聞いていました。
子どもが発するサンタへの疑問にも「そうだよねぇ」と納得し、お父さんお母さんの答えにも「あぁ、そうか」と納得できて、見えないものを信じる心が豊かになりそうな絵本。

「ねえ、サンタクロースってほんとにいるの？」
という疑問から始まり・・・おふろに入りながらお父さんと受け答えしていきます。途中からお母さんも年賀状の準備をしながら「じゃあどうやってひと晩で世界をまわれるの？」などの質問に答えています。こうやってこどものいくつかの質問に答えていくうちになぜ、サンタクロースがこどもの心に必要なのかという事を大人も一緒に考えながら、読んで行く事ができると思います。
この絵本は初版（またはかがくのともの頃）から随分と経ちますが、まさに今の時代に必要な本だなと考えさせられました。
できれば、この時期に多くの子供達に読んで上げたいと思います。

　クリスマスをテーマにした絵本はたくさんあって、
どれも温かさが伝わってくるような物語なので大好きです。
そんな中にあってこの絵本は、少し異色だと思います。
《目には見えない大切なもの》を伝える科学絵本なのだから！
「サンタクロースはほんとにいるの？」
「えんとつがなくてもくるの？」
「どうやってひとばんでせかいじゅうをまわるの？」
「こないうちもあるのはなぜ？」・・・等。
子ども達が、普段思っている《サンタのふしぎ》に、ちゃんと答えてくれます。

下段は、お風呂にはいている親子のやり取り、
上段は、想像の世界というレイアウトも斬新で説得力があります。

　『いるよ。　サンタクロースはね
　　こどもを　よろこばせるのが　　なによりの　たのしみなのさ
　　だって　こどもが　しあわせなときは　　みんなが　しあわせなときだもの
　　サンタクロースは　ほんとにいるよ　　せかいじゅう　いつでもね』

安心して眠りにつく子ども達。
きっと、夢の中でサンタクロースと出会っていることでしょう。

子供がお父さん、お母さんに、サンタクロースに関する疑問をぶつけます。
それに答えるお父さん、お母さんの返答がとても素敵です！
サンタクロースを信じていないと、ここまできっぱりと答えてあげられないでしょうね。

この絵本をちゃんと読んで、子供の疑問に答えてあげたいな〜と思いました。

うちの子は・・・どうでしょう？
まだ、サンタクロースを信じている年だから、ここまで突っ込んだ質問は出てこないでしょうね。
でも、この絵本のように、疑問に思うことも増えてくるんじゃないでしょうか・・・。

サンタクロースの謎に、的確に答えてくれてます。
その答えが、全然気取っていないところが素敵です。
もし、こどもに聞かれたら、こんなふうに答えたいなと思うような答えです。

この絵本、絵が二段構えになっていて、上は質問に対する答えの絵で、下は子どもがお父さんやお母さんに質問している状況の絵になっています。
私は、下の絵が好きです。
お姉ちゃんと弟が、お父さんとお風呂に入りながら、お父さんを質問責めし、まだ納得がいかなくて、歯磨きしながら聞いたり、年賀状を書き始めたお父さんとお母さんに、「本当はいないんじゃないの」と抗議するように質問したり。、その状況をいろいろ想像しながら楽しめる絵です。最後は、さあさあ寝なさい、というように背中を押されて、寝室に入る絵になっています。子供たちは納得して寝たのかな？
最終ページの安らかな寝顔に微笑んでしまいます。

子どもの素直な質問にたんたんと答えているお父さんとおかあさんがとてもいい感じです。サンタクロースは本来キリスト教に関わる人物ではありますが、いまや全世界的に有名です。煙突から入ってくる、とかとなかいに引かれて橇に乗ってっくるとか、およそ日本の文化とは離れていることもあるだけに、子どもの何故？にもうなづけます。「こどもがしあわせなときは、みんながしあわせなときだもの」という一文がすごくいいと思います。学生にも好評で、保育の現場でぜひ読みたい！という声が多かったです。

「本当にいるのかな？」サンタさんの存在に疑問を持ち始めた息子。もう少し夢を持ち続けてもらいたいなあと思い、読んでみました。
こどものいろいろな疑問に答えるお父さん。ユニークだけど一つ一つ温かく答えているのがとてもいいです。でもやっぱり、最後にこどもたちはもう一度「ねえ、ほんとうにいるの」と聞きます。「いるよ　サンタクロースはこどもをよろこばせるのが　なによりたのしみなのさ」とお父さんは答えています。いつかは本当のことがわかる時期が来るでしょうけど、今はこんな答えで安心や夢を与えられたらいいなと思いました。
が、我が家には新たな問題が・・。すっかり安心し、サンタさんへのお願いを考えていた息子は、「ぼく、透明マントをくださいってお願いするんだ！」それって『ハリー・ポッター』の・・。こんなとき、このお父さんはどう答えるの〜？

クリスマスにプレゼントを置いていく姿は見た事がないしサンタさんなんていないよ！！って誰でも思った事があるはず。でも、この本の良さはお父さんとこどもの「なんで？」に対しての答えがとても夢のある話になっている事なんです。もし子供に同じような事を聞かれたら困ってしまうかもしれません。そんな時はぜひこのお話をおすすめします。
クリスマス前にぜひおすすめしま〜す！！

つい最近、上の子に同じことを聞かれたんです。
この時期になると、子供の信じているサンタさんが、いるとかいないとかいうことをろくでもないテレビなどで、バラされやしないかと、ヒヤヒヤしてしまいます。
この絵本は、そんな私には神様のように見えました。
なぜって、子供が不信に思っていることをきちんと描いてくれていたからです。
物語の中では、ある家族の子供達が、お父さんやお母さんにサンタさんのことで不思議に思っていることを聞くんです。
例えば、サンタさんは「どうして欲しいものが分かるの？」とか、「どうやって一晩で世界中を回れるの？」とか、「どうしてそんなにたくさんの贈り物ができる？」など。
その質問に答えるお父さんたちの答えが実によかった。
欲しいものが分かることについては、「子供が欲しがっているものが分かる人だけがサンタになれるんだ」というし、世界中をまわって、たくさんのプレゼントを配ることについては、「ひとりでまわりきれなければ手伝ってくれる仲間を呼ぶんだ」「プレゼントには寄付が集まるのかな？子供達にあげてくださいって」と、答えてくれるんです。
この時期、とってもお薦めの１冊です。