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ゆきのまちかどに自信を持っておすすめしたい パパの声

ゆきのまちかどに 作:ケイト・ディカミロ
絵:バグラム・イバトゥリーン
訳:もりやま みやこ
出版社:ポプラ社 ポプラ社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2008年10月
ISBN:9784591103951
評価スコア 4.58
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みんなの声 総数 11
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  • 子どもの澄んだ心にうたれました

    まずは重厚な絵に感銘を受けました。
    一昔前の街並みのスモークがかった幻想的なイメージ。
    その中で、登場人物が生き生きと描かれています。
    少女の澄んだ目と豊かな表情が、スクリーンの中の実写風景のように思えました。

    お話も素晴らしい。
    雪降る街角で手回しオルガンを弾きながら小銭を得ているおじいさん。
    「あのひとたちはどこに眠るの?」
    少女の無垢な疑問に、母親の他人事のような答え。
    母親は、子どもが演芸会で天使を演じることに頭がいっぱいなのです。

    少女はオルガン引きのおじいさんが気になってしょうがないのです。
    おじいさんは、雪の中、街角で夜を明かしていたのです。

    おじいさんは神の象徴でしょうか。
    演芸会に出かける少女は、おじいさんにわずかばかりのお金を恵みとして渡します。
    演芸会では、舞台に立つ少女が、セリフを出せないままに固まってしまっています。
    おじいさんが突然後ろの扉を開けて現われました。
    そして出てきたセリフは、「うれしいおしらせです。よろこびをおとどけします。」「今、喜びをお届けします」。
    澄んではっきりと大きな声で。

    お芝居の後で、おじいさんも一緒になったパーティの光景は、描かれている人々の表情を見ていて飽きません。
    心に響く絵本でした。

    投稿日:2012/02/24

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  • 心の琴線に触れる奇跡の絵本

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    表紙の重厚な絵に魅せられて読みました。
    絵を描いたバグラム・イバトーリンの他の作品は、「カラス笛を吹いた日」「おとうさんの庭」が邦訳されています。

    2007年のアメリカの作品。
    時代背景は、町並みや車からすると古き良きアメリカ辺り。
    クリスマスが近づいた夕暮れ時、主人公のフランシスがアパートメントの下に、オルガン弾きとサルを見つけます。
    フランシスは、それがとても気になり、ママに尋ねます。
    「あのひとたちは、よるは どこかへかえるの?」
    ママは答えます。
    「そんなこと おかあさんにもわからないわ。
    でも、どこかへかえっていくでしょう。
    みんな どこかへ かえるんだから」
    腑に落ちないフランシスは、さらに質問を投げるのですが、ママは取り合ってくれません。
    そんなフランシスは、オルガン弾きとサルが、その夜どうしているのか気になって、真夜中まで起きていて、路地に寝ているのを目にするのです。

    次の朝のママとの会話も、オルガン弾きとサルのことで始まるのですが、その日は教会でのフランシスの舞台発表の日ですから、ママは全く取り合いません。
    教会へ向かう時、フランシスは、サルのカップにコインを入れ、オルガン弾きに教会の舞台にきてねと告げるのです。

    フランシスとママが好対照。
    もちろん、ママの取る行為は現実的であり、ごく当たり前のもの。
    でも、フランシスの優しい心を理解してあげることは、必要ではないのかと思います。
    我が身を振り返っても、子供が知りたいことに真摯に対峙したかと言うと出来ておらず、考えさせられてしまいました。

    最後、フランシスは、舞台に立ちますが、セリフが出てこないのです。
    その時、後ろの扉が開き、オルガン弾きとサルが入ってきて、フランシスは大きな声でセリフを発することができたのです。
    その時の、フランシスの喜びに満ちた顔は、題名の「Great Joy」と呼ぶに相応しいもの。
    また、戸が開いた瞬間に、後ろを振り返った観客が一人いるのですが、それがママなのです。
    舞台が終わっての懇親の席では、オルガン弾きとママが歓談している姿が印象的であり、心の琴線に触れるシーンでした。

    ごく短い時間の出来事のお話ですが、色々と考えさせられることの多い絵本です。
    クリスマスに相応しい慈悲深い話であるとともに、親子の在り方も諭してくれます。
    ストーリーも良いし、何よりも所々金に縁取られた絵は、その一枚がまるで絵画のようであり、見るものを惹き付けること間違いありません。

    幼稚園の頃に読み聞かせると、とても良い絵本としてオススメします。

    投稿日:2011/07/23

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