デパートのおもちゃうりばにならんでいたくまのコールテンくん。
ずっとまえからこんなくまがほしかった、といってくれるおんなのこ
にであえたのに、おんなのこのおかあさんはくびをふります。
もうおかねをたくさんつかってしまったし、そのくまはボタンがひとつ
とれているから。
そのよる、コールテンくんはボタンをさがしにいくことにします……。
大好きなお人形と出会って、家に連れ帰りたくて一生懸命にお願いする。
こどもには覚えのある経験だと思います。だからはらはらしながら聞い
てくれます。ちょっと長めですけど。絵がとってもあたたかくて、なん
となく冬の絵本のイメージです。(内容は特に季節の描写はなし)
コールテンくんが夜のデパートで冒険し、最後はちゃんとおんなのこの
おうちにいける。
「ともだちって、きっと、きみのような ひとのことだね」
コールテンくんのセリフが文句なしに素敵なラストです。
今の子はお人形やおもちゃをたくさん持っているかもしれないけど、こ
んなふうに特別なともだちをみんな持っていてほしいなあと思います
^^