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この世でいちばん すばらしい馬」 パパの声

この世でいちばん すばらしい馬 作・絵:チェン・ジャンホン
訳:平岡 敦
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発行日:2008年12月
ISBN:9784198626600
評価スコア 4.9
評価ランキング 9
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  • 期待通りの作品

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    「ウェン王子とトラ」がつとに有名なチェン・ジャンホンの作品。
    2004年の作品で2008年の邦訳ですから、実は「ウェン王子とトラ」の1年前の作品ということになります。
    あの名作の作者の作品なので、期待をもって読みましが、結論からいくと期待通りです。

    チェン・ジャンホンは、中国生まれでパリ在中。
    今回の作品の主人公あるハン・ガンは、1200年前以上の中国に実在した画家ですが、この作品は、ハン・ガンと同じ手法で絹地に墨と絵の具でかいたものです。

    ハン・ガンは素晴らしい馬の絵で知られていますが、この作品はそれを題材に創作したもの。
    ハン・ガンの描く馬の絵は、あまりに生き生きしているんので、生きて絵から飛び出すという噂がありました。
    1人の武将が、その噂を聞き、戦のためにこの世で一番、気性が激しく勇敢で力の強い馬を描いてくれと頼みます。
    そして、何と馬は絵から飛び出し戦に臨むことになるのです。

    絵から生きた馬が飛び出すという発想は、日本人に馴染むものなので、ここまでは予測できる内容です。
    チェン・ジャンホンが凄いのは、ここから。
    その馬が戦いの悲惨さを目の当たりにして、涙を流してからエンディングまでのストーリーは、心の琴線に触れるもの。
    見開きで大きく描かれた馬が涙する絵は、圧倒的存在感があって、その悲しみの深さが手にとるように分かるものです。

    良く構成されたストーリーに加えて、大型絵本の見開きのページを一面に使用した躍動感溢れる絵は、正に絵本の醍醐味と呼ぶに相応しいもの。
    年長への読み聞かせ、あるいは、小学校低学年生が読んで欲しい一冊です。
    こうした心に残る作品はなかなか出せないものだと思いますが、チェン・ジャンホンの次回作が本当に待ち遠しいです。

    投稿日:2010/10/09

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    3
  • 本当に動き出しそうな馬

    歴史上実在の画家ハン・ガンをモデルにした物語です。
    馬の絵が得意だったというハン・ガンの物語を、同じ手法で描いたというチェン・ジャンホンの気概を感じ、ハン・ガンの絵から飛び出した馬の躍動感には迫力を感じます。

    絵が好きだったハン・ガンは画家に見出されて絵の技術を磨いていき、皇帝からも宮廷の絵師になるための学校に入るように言われます。
    しかし、ハン・ガンは馬を描くばかり。
    その、馬が外に飛び出して戦の中で「活躍?」します。
    しかし、馬には争いの中で傷つき息絶えていく人や馬の姿が悲しい。
    涙を流す馬のアップは劇画そのものですが、必死な形相が言葉より伝わってきました。
    馬の行き先は…。
    原題は「ハン・ガンの魔法の馬」。それだけ、ハン・ガンの絵は素晴らしかったのですね。

    博物館等で見た中国画の世界の絵本。
    この発想がとても斬新のような気がして、印象に残りました。
    チェン ジャンホンも、中央美術学院で絵を学んでいました。

    投稿日:2010/01/23

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