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移動するものたち

移動するものたち(小学館集英社プロダクション)

谷川俊太郎さん推薦! 黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち……移民の旅の現実を描くサイレント絵本

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ゆびたこ(ポプラ社)

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ニコラスどこにいってたの?」 ママの声

ニコラスどこにいってたの? 作・絵:レオ・レオーニ
訳:谷川 俊太郎
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2009年01月
ISBN:9784751525180
評価スコア 4.76
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  • そうかここにテーマがあったのか

     レビュー投稿数が少ないので驚きました。

     レオニさんの作品は、いずれも核になるテーマが一本必ず入っていますね。
     この作品も、中盤過ぎからドキリとする言葉遣いと激昂のため冷静さを失った危険な空気を感じ、『そうかここにテーマがあったのか』と気づきました。

     ニコラスたちのねずみが、かじっている野いちごは、薄桃色の甘くもなく水気のないものばかり。
     美味しい野いちごは、鳥たちに先に食べられてしまうようです。
     「・・・くたばれ!」なんていう言葉を発してもおさまらず、ニコラスは、鳥たちに見つけられていない美味しい野いちご捜しに出かけます。
     ところが背丈の高い茂みを抜けたところで、大きな恐ろしい鳥が、ニコラスめがけて・・・。
     この後のほのぼのとした展開が良いですね。
     一人ご馳走と共に取り残されたニコラスが、“さびしくて たべられなかった”という一文が心に残ります。
     
     現在、国際社会の中で、風当たりが穏やかとはいえない日本の立場。
     他国との摩擦の事件を耳にし、その国の人々全体を評価するような間違いは起こしたくないものだと、この作品を読み改めて思いました。

     たくさんあるレオニさんの作品の中で、この作品のコラージュが私は気に入っています。 

    投稿日:2011/01/11

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  • 簡単に決めつけてはいけない

    ニコラスと仲間たちは赤くて甘い野イチゴが好きでしたが、薄桃色の野イチゴしか食べられませんでした。
    赤くて甘い野イチゴは、鳥たちに食べられてしまうからです。
    そのためニコラスたちは、鳥を敵だと思っていました。
    みんなで鳥の悪口を言った後、ニコラスは野イチゴを探しに出かけました。
    そうしたら、運悪く1羽の鳥に捕まってしまいました。


    この絵本は、勝手な憶測や想像で誰かを悪者にしてはいけないと言っているのだと思います。

    絵本の最後に、レイモンドおじさんが言います。
    「1わの わるいとりだけで、 ぜんぶの とりを わるいと きめつけちゃ いけない」
    簡単に決めつけてしまう人間の私たちも、心に刻み付けておかなければいけない言葉だと思いました。

    投稿日:2022/06/23

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  • 『NICOLASWHERE HAVE YOU BEEN?』が原題。
    野ネズミのニコラスが主人公。
    仲間の野ネズミたちと野イチゴをかじっている時、美味しいイチゴが無い理由を聞き、
    鳥たちを憎む野ネズミたち。
    ニコラスは一人行動を起こします。
    その過程で、ニコラスは、大きな黒い鳥に危ない目にあわされるものの、
    ある鳥の巣で親切にされるのですね。
    そう、一部の鳥の悪さを見聞し、鳥全てを憎むことの愚かしさを知るのです。
    最後のページでの和解の様子がなんとも素晴らしいです。
    この教訓、沁みます。
    まさに戦争と平和の心のありようにも感じます。

    投稿日:2022/01/10

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  • これは哲学。

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子5歳、男の子3歳、女の子0歳

    残酷なページもありますが、まあ最後まで人の話を聞けよって感じで読み進めると、やっぱり谷川俊太郎先生は凄いなと思わずにはいられません。この絵本の中のねずみ達は珍しく悪い顔をしているので、そこも注目すべき点です。

    投稿日:2017/07/18

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  • 人間の社会にも言えること。

    先入観だけで決めつけてはいけない,たった1つを見ただけですべてがそうとは限らない。。。そんなことを教えてくれる作品でした。
    この絵本のお話は,ねずみのニコラスと鳥たちですが,これは人間の社会にも言えること。
    今年は戦後70年とあって色々な戦争の番組やニュースを目にしました。
    ○○国,○○人,敵だと思っていた国の人たちにも助けられた事実もあっり。。。
    その一部を知っただけですべてを知ったわけではない,ということを改めて感じました。
    この絵本もそんなことを考えるきっかけに子供にいいですね。

    投稿日:2015/09/15

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  • 柔軟であること

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子8歳、男の子5歳

    思い込みや先入観、
    そんな気持ちが考え方を偏らせてしまう原因でしょう。
    それがレオレオニさんのお話を通じて
    子供達に感じてもらえることをとても良いことと思います。
    レイモンドおじさんが言います。
    「1わのわるいとりだけで、ぜんぶのとりをわるいときめつけちゃ
    いけない」と。
    柔軟に考えられること、かたくなにならないことで変化に対応でき、
    新しい仲間もふえ、新たな世界も広がっていくのでしょう。
    さすがレオレオニさん!という一冊です

    投稿日:2015/07/06

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  • 共感できるメッセージ

    レオ・レオーニさんの本は、メッセージ性のあるものが多いのですね。このかわいい本の中に、今回はどんなメッセージが隠されているのか、と好奇心を持って読みました。

    このお話では、「1わの悪い鳥だけで、全部の鳥を悪いと決めつけちゃいけない」という言葉が出てきているので、言いたいことが分かりやすかったです。

    私も普段から、ほんの一部の人間しか知らないのに、みんなひとくくりに、「○○人はこういう国民だ」という決めつけた言い方をするのが好きでなく、子供達にもそれは良くないと教えていて、言いたいことは同じなのかなと思いました。

    投稿日:2011/11/30

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  • 大きな鳥にさらわれたねずみのニコラス。でも、ほかの鳥の巣に落とされた後はその鳥たちと仲良く過ごし、美味しい野いちごを毎日与えられる。ある日、木を降りてねずみの仲間たちに会う。鳥にさらわれた話だけ聞いて「(鳥は)くたばれ!」「やっつけろ!」というねずみたち。でも「続きを聞いて!」とニコラスはほかの鳥に優しくされたことを伝えます。そこでレイモンドおじさんが来て「1わのわるいとりだけで、ぜんぶのとりをわるいときめつけちゃいけない」と言います。

    レオニさんは普段、メッセージを作品の中で伝えず読者に考えさせます。でも、珍しくこの作品ではメッセージを直接、文で伝えています。よほど強く言いたいんだろうと思います。

    今の社会では、やはり「○○人だから」とか「あの国は、、、」と色眼鏡で見ることも多いと思いますが、一部を見て全部決め付けてはいけないと教える大事な本だと思います。

    挿絵で、野いちごがまんまるなのが面白かったです。

    投稿日:2011/11/30

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  • カワイイニコラス

    ニコラスがカラスに襲われたとこでうちの子はちょっと泣いちゃいました。「とっても可哀そう」って言ってました。みんなが赤いベリーを探しているのを見て、「スーパーに行けばいいよ」って言ってました。自然界にスーパーはないんだよ。

    投稿日:2011/10/14

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  • メッセージ

    • 環菜さん
    • 20代
    • ママ
    • 宮崎県
    • 男の子4歳、男の子3歳

    レオ・レオニの絵本はメッセージ性が強いですよね。大人が読んでもしみじみ考えてしまう。
    その中でもこの絵本は、子供でも分かりやすいシンプルなメッセージだと思いました。実際、これまで読んだレオニの絵本の中で、一番息子たちが食いついてます。

    そういえば「ニコラスどこにいってたの?」は、子供のころ教科書に載っていたような記憶が・・・。今の教科書にも載ってるのかな?

    投稿日:2011/08/30

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