イギリス皇太子とのご成婚、ダイアナフィーバー、スキャンダル、そしてあの事故、どれも、鮮明に覚えているだけに、ダイアナさんのことをよく知っているような気になっていましたが、それは彼女のほんの一部にしかすぎなかったんだと、衝撃を受けました。
環境、美貌、才能、全てに恵まれながら、誰よりも愛に飢えていた人。
けれど、その環境こそが彼女を動かし、世界中の人から愛される存在へと導いていったのですね。
「痛みをもつ者だけが、他人の痛みを理解できる」
マザーテレサが、彼女に言った言葉の深さが染み入ります。
娘が、学校でとても人気があり、なかなか読めないというので、図書館で探してみるも、全て貸出中、予約待ちでようやく読むことができたこの本。
この本の人気は、死してもなお、彼女が心を動かす存在であることに他ならないでしょう。
多くのこども達がこの本を読んで、「人々の心の王妃になりたい」と言ったダイアナさんの想いが、たくさん届くといいなと思いました。