「もりのまつり」 ママの声

ファンタジー絵本なのですが、可愛い感じのイラストではなく、どこか不気味で（失礼ですね）でも何だかどこかで起こりそうなそんな感じさえするイラストが何とも魅力的な１冊です。
世の中知らないことってありますし、人間が地球の中心ってわけでもないかもですし、ファンタジーの中にもどこかリアル感も感じてしまいました（笑）。

牧場に住むけんちゃんが、散歩にでかけた森で会ったおじいさんに誘われて、夜中に森のお祭りに出掛ける話です。

誰にも気付かれないように夜中に出掛けると、森の中では不思議な仮面祭りが開かれており、夜が明ける頃には解散・・・。でも翌朝目覚めると、けんちゃんの手許にはおじいさんにもらったお面がちゃんと残っています。小さな子供にも分かりやすい内容ですが、立派なファンタジーです。

息子は動物がぞろぞろ出掛ける場面や、それぞれがお面をかぶって別の動物になりきって踊る場面が好きなようで、食い入るように見つめていました。

お祭りは年に一度のようですが、きっと来年また会えると信じさせてくれる絵本です。

けんちゃんと犬のタロがおじいさんにもりのまつりに
招待されます。家で飼っている牛や豚たちもたくさん引き連れて
約束の時間に森に行くと
くまやうさぎやきつねといった
森の動物達が待っています
木の実のご馳走を食べたり
おめんをかぶって踊ったり･･･

おめんをかぶって楽しそうに踊る姿がとにかくコミカルで
かわいくて大のお気に入りです

そして「また来年」と別れます
本当に森で毎年行われている気がします。
読んだ後、ほんわか温かさが残る絵本です