でんでんむしのかなしみ」 みんなの声

でんでんむしのかなしみ 作:新美 南吉
絵:かみや しん
出版社:大日本図書 大日本図書の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1997年07月
ISBN:9784477010236
評価スコア 4.66
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28件見つかりました

  • 悲しみを知るということ

    • しいら☆さん
    • 40代
    • ママ
    • 宮城県
    • 男の子20歳

    あれ?
    詩とこの前読んだ3つのおはなしも
    一緒に入っています

    「でんでんむしのかなしみ」は
    以前に読んだことあるのに
    絵を見ながらだと
    また違う感じを受けます

    宗教がかったお話に
    子どもを亡くした若いお母さんが
    あまりの悲しみに救いを求め
    「町の1軒1軒をくまなき歩き
    誰も亡くなった人の居ない家を探しなさい」と言われ
    素直にそうするおはなしを思い出します

    結局、悲しみは自分だけではないのだと
    いうことに、自分で気が付かなければならない

    でんでんむしもそれを教えてくれます

    前回読んだ新美南吉の生い立ちの影響を
    感じさせるお話です
    学生の時の作品だそうです
    繊細な心の持ち主だったんでしょうね

    「詩」も素敵です

    投稿日:2012/02/12

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  • 心にしみる

    • EMRHさん
    • 30代
    • ママ
    • 静岡県
    • 男の子3歳、男の子0歳

    繰返し読むとすごく心にしみてきます。
    特に私は「かなしみはだれでももっているのだ。わたしばかりではないのだ。わたしはわたしのかなしみをこらえていかなきゃならない」という部分が好きです。この部分を読むことで、人にもやさしくなれるし、自分とも向き合えるような気がします。
    子どもにはまだ難しいですが、もう少し大きくなったら読んであげたいです。

    投稿日:2011/10/09

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  • 生きるものへのおもいやり

    でんでんむしを扱った3編の作品を含め、5つの作品集です。
    本のタイトルにもあるように新美さんがでんでんむしを通して、生きるものへの応援と小さな生き物に対しての思いやりが伝わってきて、とても心温まる作品集です。

    ゆっくりしか進めないでんでんむし。
    「でんでんむしのかなしみ」では、生きるもの皆が悲しみを背負って生きているのだと語られます。
    背中には悲しみしか入っていないようで少し気がかりにはなりましたが、新美さんはそんなことを言っているのではありません。
    飛んだり跳ねたりはできないでんでんむし。
    ゆっくりだけれども着実に歩いていくでんでんむしだから、そのような言い方になったのでしょう。
    みんなが同じだと思ったら気が楽になったでんでんむし。
    素晴らしいと思います。

    「でんでんむし」では、小さなでんでんむしがお母さんに物を見ることを教わります。
    さりげない話の中で、小さなでんでんむしの好奇心が膨らんでいく様が感じられました。

    「一年詩集の序」では、新美さんは文語体の詩の中にでんでんむしに対する思いを膨らませました。
    他の2編ほどとっつきやすくはないけれど、とても味わいと含蓄のある詩だと思います。
    言葉づかい、ひらがな漢字の使い方、三者三様です。

    私が好きなのは、「木の祭り」。
    小さな木が花を咲かせました。
    誰にも褒めてもらえないと嘆いていたら、小さなシジミチョウがそれを見つけました。
    シジミチョウと蛍で小さな木の花を愛でるお祭りが始まります。
    見向きもされない小さな木。
    いじけていないで。
    誰かが見てくれています。
    そう応援したくなりました。

    それぞれに温かみのあるお話でした。

    投稿日:2011/05/19

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  • 優しい

    有名な新美南吉の作品

    皇后様も読まれていたという「でんでんむしのかなしみ」

    どんなおはなしかな??

    と思って読み聞かせ

    何かから解放されたような、心地良さを感じました

    5才の子には

    すこし難しいかもしれなかったかもしれませんが

    でんでんむしのカラには

    哀しみがたくさん詰まっている、みんなそうなんだ・・・・

    どんな人間でもそうですよね

    幸せそうに見えても

    その人個人の悩み・哀しみを抱えながら

    生きている

    みんなそうなんだ、もう嘆かないで生きてゆこう

    と思えます

    いじめやなやみがある人は

    このでんでんむしのように

    吐き出せる相談相手を見つけてほしい

    きっと道がみえてくるはずだから・・・・

    また、こどもが大きくなったら

    読み返したい絵本です

    投稿日:2009/06/06

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  • 悲しみの克服

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    しっとりとした雰囲気が心地よい絵本です。

    新美南吉の作品が4作収録されています。
    中でも一番心に残ったのは、タイトルにもなっている「でんでんむしのかなしみ」でした。
    とかく人間は自分が辛い状況であることをアピールしたがるもの。
    でも辛さや悲しみは、多かれ少なかれ誰もが持っているものなのだと改めて感じました。
    他人の悲しみを理解できたとき、自分の悲しみも克服できるのではないでしょうか。

    投稿日:2009/04/19

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  • 大人が読んでも感動する絵本です

    • doruさん
    • 40代
    • その他の方
    • 兵庫県
    • 姪8歳

    美智子皇后がおすすめになったので有名になった絵本です。姪っ子(8歳)は何でも楽しいさかりで、でんでんむしのかなしみにはいまいち興味をひかなかったのですが、私は多いに共感して大好きな絵本になりました。どんな人でも多かれ少なかれかなしみというものを持っている。それをでんでんむしのせなかのからにかなしみがつまっていると表現するのはかなり斬新で、普通の人には考えることのできない発想です。姪っ子がもうちょっと大きくなって人の悲しみがわかるようになればもう1度読んであげたいです。

    投稿日:2009/01/15

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  • 深い話。

    新美南吉さんの作品って言葉がとても優しくきれいだな、と思います。
    でんでんむしのかなしみも例にもれず。
    表題作は、深い話だなぁ…と思いました。
    5歳の息子はキョトンとしていましたが、8歳の娘はそれなりに理解していたようです。年齢を重ねるごとにこの作品は深く感じ取れるようになるのではないかと思います。
    子どもにももちろんおススメですが、大人が楽しめる一冊です。
    繰り返し読みたいと思います。

    投稿日:2008/12/21

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  • 今の絵本に多くみかけられる
    明るく楽しくゆかいで仲良し的な軽い話と
    一味違う深い味わいがあります。

    なるほど作者はあの新美南吉。
    ごんぎつねしか知りませんでしたが多くの幼児向け
    作品があるそうです。

    私の子ども時代 主に
    幼児文学的作品を毎晩読んでもらっていましたが
    やはりこういう美しくイメージ的な絵が多くて、
    私は聴きながらどんどん空想を
    膨らませていけるのが楽しくて
    読み聞かせが大好きだったのを思い出しました。

    でんでんむしといえばだいたい
    どれも面白ゆかいな内容ばかりでしたが
     からのなかにはかなしみがいっぱいつまっているだなんて、まったく斬新な発想が印象に残りました。

    もうひとつの「きょねんの木」のお話も
    やはり想像が広がり中に入り込んでしまえる
    美しい絵がとても素敵です。
    どちらもこどもは心静かにじいっと聴いていました
    読み終わると「・・かわいそうだね」といって
    おとなしくなってそのまま静かに目を閉じて
    眠りにつきました。
    昼間だいたい元気に外遊びしたり、ゲームしたり、ふざけたりしてますが
    こういう時間も大事かなと思いました。

    投稿日:2008/05/23

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  • いくつになっても読みたい1冊

    まだ私が学生だった頃、母が私に「読んでみたら」と勧めてくれた1冊でした。
    美智子様のご愛読書ということもあり、世間でもにぎわっていた頃のこと。
    悲しみはだれにでもある、自分だけじゃないんだ・・・と、
    心に強く打たれたメッセージでもありました。
    先日実家に行った時、この絵本があって久々読み返しました。
    いくつになっても、この絵本は私の心の支えになってくれる本だと思います。
    勿論我が子にも読んであげたい、あげようと思っています。

    投稿日:2008/05/14

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  • 小さい時でも聞き入っていました

    絵本ナビの「New」で紹介されていて、我が家もこの絵本何度も読んでいるなあと思って、レビューを書くことにしました。

    この絵本を購入したのは、息子が3歳くらいの時。
    美智子様の愛読書だったということで、購入したのですが、
    心地よい文章に、読んでいる私の方が心を洗礼されるようでした。

    当時から絵本が大好きだった息子。
    そのうえちょっとくらい長い文章もへっちゃら。
    この絵本も私が読んでいると、隣に座ってきたり…

    挿絵がまたとってもかわいらしいんですよね〜。
    だからか、当時の3・4歳の息子でもこの絵本を読むのになんら抵抗がなかったようです。

    内容的には少し大人向けかもしれませんが、
    子供も一緒に楽しめますよ。

    投稿日:2008/05/02

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