かわいいねずみさんが出てくるなんとも優しい雰囲気のある絵本です。
思わずついてしまったうそに、心がくるしくなっているねずみさん。このような経験のある子どもたちは、この絵本を読んで、きっと共感すると思います。自分だけじゃなくって、ほかの人もうそをつくんだなって、ほっとしたりもするかな。
うそを「とげ」と表現しているところが、印象的でした。心にささったとげは、ずっとささったままではなく、抜くことができるんですね。抜くときには、ちょっと勇気がいるけど、抜けたときの爽快感はたまらないよ、とっても大きな幸せを感じるんだよってことを、この絵本は優しく教えてくれます。
うそをついてはいけません!って言うよりも、この絵本を読んであげるほうが、説得力があるなあって、大人は思ってしまいました(笑)。