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水曜日の本屋さん」 パパの声

水曜日の本屋さん 作:シルヴィ・ネーマン
絵:オリヴィエ・タレック
訳:平岡 敦
出版社:光村教育図書 光村教育図書の特集ページがあります!
本体価格:\1,500+税
発行日:2009年10月
ISBN:9784895726979
評価スコア 4.61
評価ランキング 3,692
みんなの声 総数 17
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  •  本にもやはり読む時期というのはあるだろう。
     例えば、ディケンズの『クリスマス・キャロル』はクリスマスの頃に読むのがベストのように。
     絵本の場合は特に季節感が出やすいので、読む時期は強く出る。
     本屋さんや図書館に行くと、その季節に合った絵本が前面に飾られている。
     この一見季節感のないタイトルのこの絵本も実はその内容はとても季節感を持っている。
     それはクリスマス。
     この絵本はとっても素敵なクリスマスの贈り物のお話なのだ。
     (それを知らずにタイトルに惹かれて読んだのですが)

     学校が休みの水曜日、女の子はいつも本屋さんに行く。
     そして、そこで必ずおじいさんに会う。
     おじいさんはいつも分厚い本をじっくり読んでいる。それは昔の戦争の本だけど、いつもそれを読んで、時には涙をこぼしたりして いる。
     けれど、おじいさんはそんな本を買うことはない。いつも少しずつ読むだけ。
     ところが、クリスマスまであと三日、おじいさんのあの本が本屋さんの棚から消えてしまう。
     本屋のおねえさんが、クリスマスのプレゼントに売れたと教えてくれた時の。おじいさんの寂しそうな背中。
     でも、そんなおじいさんにおねえさんが差しだしたのは、クリスマスのプレゼント。
     その中身について、この絵本では何も書いていないが、きっと誰もがわかるはず。
     これは、そんな素敵なクリスマスの絵本だ。

     それを知らずに読んだ私だが、本屋さんは水曜日やクリスマスに限らず、いつもほっこりしていると思っている。

    投稿日:2020/02/09

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  • 少し違和感があるだけにすばらしさ大きく

    読み返してみて、少し違和感も覚えたのです。
    本屋さんで本を読み続けるおじいさん。
    水曜日の学校が休みの私。
    しかし、原題にある「librairie」は図書館ではなくて本屋さん。
    国の違いかと思ったのですが、多くの象徴性がある上でのお話として受け取りました。

    この絵本の文句をいうような書き出しですが、違和感を覚えただけにこの絵本は素晴らしく印象が残ります。
    水曜日に本屋さんを訪れるおじいさんは長い戦争の本を読み続けています。
    そして時には涙ぐみます。
    この本はまだまだ長くて読み切れないとおじいさんは言います。
    この本、もしくはこの本に書かれた戦争がおじいさんにとってとても大切なのです。

    この本屋さんも素晴らしい。
    いすやお菓子を準備して、もうけにならないお客さんを受け入れます。
    そして、クリスマス。
    本屋さんは自分でその本を買い上げて、おじいさんにプレゼントします。
    そして、お店には顔を出してくださいねと伝えます。

    絵本の好きな少女はその中からいろんなことを学びます。
    素晴らしい人間関係、思いやり…。

    この本を象徴するバックヤードをもう少し理解できれば、さらにこの本の大きさが理解できるように思うのですが、今回は素直に感動を受け入れたいと思います。

    投稿日:2010/05/15

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