題名がいいですね。
冬の日にはとても温かそうです。
と、表紙はなにやら不思議な光景。
木にぶら下がっている色とりどりのものは・・・?
主人公はお留守番中の男の子、たっちゃん。
たっちゃんが寂しさをがまんしていると、
縁側においてあったスリッパを、なんときつねがくわえて行くのです。
早速追いかけたたっちゃんですが、
不思議なことに、いつのまにか雑木林へ。
出会ったしまりすの後をついていくと、
ポカポカホテルに到着です。
ポカポカホテルまでの道中がなかなかスリリング。
たっちゃんの不安な気持ちに共感してしまいます。
そして、ポカポカホテルとは、動物たちの冬ごもりの場所だった訳です。
スリッパを部屋に見立てるって、素敵なアイデアです。
きつねのすました顔、心情によりくるくる変わるたっちゃんの表情が、
なんともいえません。
ラストの余韻もキュートです。
たっちゃんがお留守番中読んでいた絵本が、きつねのおはなしのようなのも、
ちょっと面白いサブストーリーですよね。
幼稚園で読み聞かせ仲間が読んでくれました。
少し長いお話でしたが、ちゃんと聴いてくれました。